第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
北斗は宙のことについて話し始めた……。
「まずは単刀直入に言う。
宙くん、東郷宙は完全な人間体でなく……
_組織内で巧妙に作られた完全なるクローン人間だ。」
「っ!?」
(クローン人間だと……?
まさか、あの時のゆりたちと同じ……かつてのキラと同じように宙は……)
憲吾は驚きを隠せないまま宙を見た。
そして今度は宙が言葉を口にした……。
「……オレさ、8歳の時……10年前に死んでんだよ。
川に溺れてさ……」
「っ……」
「……北斗さん、オレの過去のことは自分の口で話していい?
足りないことがあれば付け足してもらって構わないんで、」
「あぁ、構わないよ……君の言葉で三船くんに説明してあげて。」
「……オレには、2人の兄がいる。
それは憲吾くんも知ってるでしょ?」
「あぁ……皇大学理事長の東郷最と、組織の頭である東郷響、でよかったか?」
(そういえば、コイツもよくよく考えれば兄が2人か……
俺にとって、血の繋がりはなくてもあの双子は俺にとって……)
憲吾は圭吾と勇吾のことも考えながら宙の話を聞いた。
自身とも重ねながら……
「うん正解。
でも、響のほうはずっと裏社会で生きてきた。
生まれた時からずっとね……逆に最はずっと表社会、綺麗な世界で生きてきた。
_双子なのに、可哀想だよね。
この点はアイツに同情できる……それくらい残酷なことだよ。」
「っ双子……」
(まるで、圭吾と勇吾のようだ……勇吾は昔誘拐されて
最悪戻ってこない可能性もあった。もしかしたら、
アイツと同じように裏世界で生きることになってたかもしれない……)
響と最の関係を圭吾と勇吾に重ねる憲吾、
話の内容は他人事では済ませないと感じた……。
「なんで双子なのに、こんなにも扱いが違うのかって気になるでしょ?
現に憲吾くんにも、兄に近い存在がいるんだからさ……」
「っ……あぁ、お前らの過去、
聞かせてくれ……」
_コクッ「……元々オレたちの家系は裏社会に近い。
現にあの2人の父親にあたる人は今の組織・銀狼を束ねていたからね。
今は死んだっていうか……兄貴が殺したけどね。」
「っ!?」
(殺した……?実の親をなぜ……)