第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「っ……」
宙だけでなく北斗と樹からも協力者にならないかと迫られる憲吾、
憲吾自身も身近にいる警視庁刑事・圭吾の存在や
北京で世話になった翔や仮面ティーチャーのことを考えると
二つ返事で答えることはできなかった。
だがどちらにしろゆりを助けるという目的は変わらない……。
そう思うと彼らの手を取るのも一つの手だと思った。
もし、俺が櫻井さんたちに協力する手を回せば組織はゆりや俺……
もしかしたらそれ以外の人たちにまで危害を加える可能性も出る。
それこそ組織壊滅の邪魔になる……。
俺に与えられた選択肢は2つ、
_知らぬふりを続けるか、
_CIAに協力するか、
この2つだけ……俺はもう……
このまま黙って知らぬふりは嫌だ。
「俺も、ゆりを助けたい。
このまま黙って指咥えて見てられるかよ……」
_ニッ!「三船くんなら、そう言うと思ったよ。
オレらはCIAにも日本警察にも協力するわけじゃない、
_ただゆりちゃんを助ける。
その為にオレらは動くんだ……。」
宙はニッと笑うと憲吾の前に右手を出した。
「っ……」
「改めてよろしく、憲吾くん?」
「っ……あぁ。
こちらこそよろしく頼む、宙……」
憲吾も右手を出し2人は改めて握手を交わした。
同じ少女を同時に想う2人の少年、
2人の間には奇妙な友情が芽生えたのだった……。