第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「っ……」
(CIAもCIAで組織のことを解決しようとしてんのか……?
なら、日本警察と組んだほうが手っ取り早いんじゃ……)
「……三船くん、君も組織に大きく関わった。
だから俺のほうでも監視させてもらってたよ……」
「っ……わざわざ、隣に引っ越してきたんですね……けど、
貴方が引っ越してきたのは俺が組織と接触する何ヶ月前からですよね?」
「あぁ……俺の他にもう一人、日本人のCIAがいてね。
彼が組織の内部調査をしている。
そこから今組織が何をしようとしてるか、俺にもわかる状況になる。」
淡々と説明をする北斗、その様子は普段憲吾が見ていた北斗とは全く別の顔だった。
本当に彼は普通の人間ではなく選ばれた人間なんだと憲吾は理解した。
「っ……つまり、ゆりたちの誘拐は起きるってこと知ってたんですね?
前々から……」
「あぁ。
だがDolceの誘拐事件はアメリカには全く関係のないこと……あくまでそれは
公安警察の仕事だ。君も、
公安が内部調査をしていたということは少なからず知っていただろ?
警察庁・警視総監と関わりを持った君なら……。」
「っ……おっしゃる通りだ……けどなぜ、俺にまで目を付けたんですか?」
「それはもちろん、君が藤ヶ谷ゆりちゃんの恋人だからだよ。
もちろん彼女の周りの人物も把握済みだよ。家族、親戚、友人、その他諸々……
ゆりちゃんに関わる人物はほとんど把握済みだ。」
「っ……なぜその中から俺に絞ったんですか?」
「彼女の調査を進めていく中で、
彼女とより深い関わりがあるのは君だと踏んだからだよ。
だから俺のほうでより調査が必要だと感じ君の隣に引っ越してきた。
隣部屋が空いてたのは本当に偶然だけどね。」
「っ……」
憲吾は固唾を飲み込んで北斗の話を聞いた。
「そして、誘拐事件が起きたことで君は本格的に組織に関わることになった。
日本の警視総監の手引きでね……組織に関わった君を、野放しにはできない。
危険な意味ではなく安全面でね……」
「……組織の頭が、ゆりに執着してるからか?」
「うん、日本側も君に危害が及ぶ可能性は踏んでるだろうけど彼らの捜査は甘い。
組織のことを、日本側が解決するまでは君を監視することに決めたんだ。
……俺の判断でね。」
「っ……」