第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
ゆりと剛太はまた図書室の前で別れゆりは下校、
そしてゆりはいよいよ明日『モデルーキーR』の打ち合わせがある。
「……。」
(明日はモデルーキーの打ち合わせか……宙さんから、何か来てるかな……)
ゆりは信号の待ち時間の間にスマホを開いてみた。
特にLINEの通知や着信履歴はなかった。
「特に来てないや……あ、青になった……」
信号が青に変わりゆりは再び歩き出した。
横断歩道を渡りきると目の前にあの人物の姿が目に入ってきた。
「っ……」
ゆりと同じ進行方向に歩いている人はいない、
その人物以外前から歩いてくる人はいない、
ゆりはその場で立ち止まった。
「っ……通学路にまた何の用ですか、響さん……」
「随分強気な物言いだな……まるで、誰か味方にでもつけたようだ……」
「っ……」
(こんなところでどこか連れて行かれることはないはず……もしかして、
ディズニーで宙さんと何話したか聞いてきた時と同じで私に何か引っ掛かりを感じて?
っなら、ジュリさんがどこかで私たちのことを見て報告された……?)
目の前に現れたのは響、いつものごとくサングラスは掛けてる。
この人はどこまでも神出鬼没だと思うゆりであったが
なぜ響がこのタイミングで現れたのか考え込んだ。
「っ……今の私に、味方なんてできるわけじゃないじゃないですか……
誰かに話したら憲吾だけじゃなく
その人まで巻き込まれる可能性あるのに言えるわけないじゃないですか。
言えるなら、とっくに警察に報告してますよ……」
「……お前、ちょっと変わったな。」
「ぇ……」
「前まであんなにビクついてたくせに、物怖じしねぇ態度……
そうだな……」
「っ……」
(どうしよ……ここで荒木先生の名前出されたら……)
「アイツ……宙と結構親しげにしてるみてぇじゃねぇか。
三船に、アイツが好きだと自ら嘘つけるくらいにはな……」
「っ……(よかった、先生のことはバレてなさそう……)
宙さん、どこかの誰かさんと違って無理に襲い掛かってきませんからね。
いくらかは接ししやすいですよ。」
(っちょっと強気に出過ぎたかな……)
ゆりは響の様子を図るため少し挑発する物言いで言ってみた。
そんなゆりに響は眉を寄せた。