第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「っ……先生……」
(何で先生はここまで私に……)
「学校にいる限り、お前には手出しさせない。
だから、俺を信じろ……。」
「っ……ぅう…!」
(先生……今の先生、本当憲吾にそっくり……憲吾……
会いたい……会いたいよ……!)
剛太を憲吾に重ねたゆり、ゆりはその場に膝をつき泣き出してしまった。
「っゆり……!」_ギュッ…
「うッ、うぅ…!
け…ご……憲吾……憲吾っ!!!」
「っゆり……大丈夫、大丈夫だから……」
泣き崩れたゆりを包むように抱きしめる剛太、
ゆりは憲吾に対する想いで溢れ自分でもどうしようもない感情に呑まれた。
剛太はただゆりを抱きしめ頭を撫でた……。
「うぁ……ヒクッ…あいだい……憲吾に会いたいよぉ…!!」
「っ……大丈夫だゆり……全部解決したら、
元に戻る……全部元に戻るんだ……」
「っでも!!
私に憲吾の隣にいる資格なんてないっ!!!」
「っゆり、何言って……
三船とそんな簡単に「でも私はもう戻れない!!」っ……」
「っもう前の私に戻れない……汚れ過ぎて……私に憲吾と一緒にいるなんてこと、
許されない……私が許せない……!!」
「っ……」
剛太にはゆりが憲吾のことでどれだけ苦しんでるか痛いほど伝わってきた。
そしてその苦しみを1日でも早く取り除いてやりたいと思った。
だが剛太にはゆりにどんな言葉を掛ければいいのか、
全く思いつくことができなかった……。
未だ剛太の腕の中で泣き続けるゆり、
剛太はただゆりを抱きしめることしかできなかった……。
それから20分ほどが経ちゆりはやっと落ち着きを取り戻した。
「っすみません先生……取り乱してしまって……」
「いや、無理もねぇよ……俺も、まともな言葉かけられなくてごめん……
やっぱり、お前の心を支えられるのは三船しか……いないみたいだな……」
「っ……」
「っ……」
(三船しか、ゆりを本当に救うことはできない……
すげぇ悔しいけど、俺には何も……)