第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「……。」
(もしジュリさんが私たちのこと知ったら……本当にどうなっちゃうんだろ……
でも、ジュリさんも完全な組織側の人間?
そう思えない自分がいる……何なんだろ、この感じは……)
改めてジュリについて考えるゆり、剛太は腕を組みながら壁に寄りかかった。
「櫻井さんには、すでに報告してる。
アイツの詳細が分かり次第教えてくれるみたいだけど……ゆりは、
アイツのことどう思ってんだ?
何度か話したことあるなら、ソイツの本質とか……」
「……ジュリさんと田澤聖さんの性格はさほど変わりません。
櫻井さんの事情聴取の時もチラッとジュリさんの話はしたんですけど、
ジュリさんが組織の本拠地が日本だって教えてくれたんです。
それがついなのかあえてなのか、全然分かりませんけど……」
「……ゆり的には、そこが引っ掛かるのか?」
「はい……ジュリさんが、完全な組織の人ではない気もして……
宙さんみたいに、完全な響さんの味方ってわけじゃないのかなって……」
「けどゆりはアイツと接触しないほうがいい……
仮にアイツがどこかのスパイだとしても日本の味方かどうかわからない。
正体掴むまで、アイツには気をつけろよ?」
「はい、そのつもりです……なに考えているのか、全くわからないので……
響さんや宙さんの目的は何となくわかるんですけど、ジュリさんの目的や狙いは何なのか、
全然分かりませんし……」
顔を俯かせながら言うゆり、その表情は不安げであった。
剛太はゆりの頭を撫でてあげた。
_ポンッ
「っ!」
「俺も学校にアイツがにいる間は可能な限り監視はする……
何かあったら、すぐ助けを呼べ。
絶対……守るから……」
「っ先生……」
(先生、いくら仮面ティーチャーだからってそこまで……)
ゆりは思わず目に涙を浮かばせた。
剛太の瞳は本当に真っ直ぐでそれは憲吾と同じかそれ以上の真っ直ぐさだった。
もし自身に身の危険が及んだら剛太は何が何でも守ってくれる。
そう思わせてしまうほどだった……。
「ゆりのこと、何が何でも守ってみせる……」
「っ……」