第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
剛太同様にゆりも複雑な思いでジュリを見上げていた。
いよいよ響の監視の目が学園内にまで厳重にされるのかと思うと
胃が痛くなるのを感じた……。
「っ……」
(まさか、ジュリさんがこんな形で現れるなんて……
荒木先生が仮面ティーチャーだってこと、絶対知られちゃいけない……
あの秘密の場所だってもしバレたら、私が組織の情報を流してることが分かってしまう。
そうなったら憲吾が……)
学園にいる間はいくらか安心できていたゆり、
それは秘密を知る剛太の存在や組織の監視の目が緩いからだった。
ジュリが学園に配属された以上今までのように
剛太と情報共有できなくなると一層不安になってきた。
こうして終わった全校集会、時間はあっという間に流れ放課後となった。
ゆりは周囲に目を配りながら図書室に向かった。
_図書室
いつもの場所に、剛太の姿があった。
それに思わず安堵の息をつくゆり。
「ふぅ……「ゆり、」っはい!」
そんな中剛太に声をかけられ少しびっくりするゆり。
「っ…悪りぃ悪りぃ(苦笑)
もしかして、結構警戒しながら来た?」
「っまぁ……あ、早く中に行きましょ?
いつどこで見られてるか……」
「あぁ、そうだな……」
2人はいつもの如く秘密の部屋に入っていった。
だがその様子を見ていた人物がひとり、本棚の物陰から覗いていた……。
「やっぱり……あの荒木先生って何か隠してるね……
さーて、これをあの人に報告するかしないか……どっちにしようかなぁ……」
その正体はもちろん響の部下でもあるジュリ、
ジュリはしばらくその場にいると図書室を後にするのだった……。
そんなことを知らないゆりたち、
ゆりは剛太に田澤聖と名乗るジュリの話を剛太に話した。
「今日から来た田澤聖さんですけど、あの人は響さんの部下でもあるジュリさんです……」
「っやっぱりな……まさか、本当にゆりと知り合いだったなんてな……
北京にいた時は、よく話してたのか?」
「組織の中で、一番親しく……というかジュリさんが監視係だったんですかね今思えば……」
「っなるほど……その監視役を引き続き、って感じか……」
「……。」