第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
目を細めながらジュリを見上げるゆり。
「っ……」
「そんなに警戒しなくても笑
こんな人目つくとこ、オレだって余計なことしないよ。
それこそ東郷さんに怒られちゃう!
あ、そんなことよりここで長居しない方がいいんじゃない?」
「っ……そうですね、では失礼します……」
「……。」
ゆりはジュリに軽くお辞儀をすると駆け足で昇降口に向かった。
ジュリはそんなゆりの後ろ姿を見送ると再び作業に戻った。
そして2人の様子を見ていた剛太、ゆりが靴を履き替えるなり声をかけた。
「おはようゆり、今日は朝から登校だったんだな。」
「っおはようございます先生……あn「図書室……」え……」
「図書室、今日も来るだろ?」
「っ……はい、またお話ししたいことがあって……」
ゆりが言う前に剛太のほうから言われ少し驚きを隠せないゆり、
ゆりは剛太が先程のやりとりを見ていたのだと察するのだった。
「昼休みと放課後、どっちがいい?」
「えっと、それじゃ放課後でもいいですか?」
「わかった、じゃあ放課後にいつもの場所で待ってるから。」
「はい、よろしくお願いします……」
こうして2人はまた図書室で会う約束をしゆりは教室に向かった。
それからしばらくし剛太も教室にやってきた。
どうやら今日は全校集会があるらしく生徒たちは体育館へ集まった。
剛太をはじめとする教員は壁際におり全校集会を見守った。
今回生徒が集められたのはもちろん田澤聖ことジュリの紹介をするためだ。
ジュリはステージ上に上がると持ち前の明るさで自己紹介。
「美園鈴学園の皆さん、初めまして!
今日から造園師&雑用係で働くことになった田澤聖、25歳で〜す!
今朝校門で会った生徒さんも居ると思いますが改めてよろしくお願いします!」
_パチパチパチ!
「どーもども、どーもどーも♪」
「っ……」
ジュリは生徒たちから拍手を浴びるなり手を振った。
すっかり生徒の心を鷲掴んだジュリ、
ゆり以外の生徒はジュリに心を開いたと言っても過言ではないほど
影響力は多大なものだった。
剛太は眉間に皺を寄せながらジュリを見上げるのだった……。