第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「っ……」
(早速生徒の心も掴んでるか……
あのさりげなさでゆりに声かけるのも容易いだろうな……)
女子生徒の会話に少し不安を覚える剛太、
そんな中ゆりも校門を抜けこちらに向かってくるのが見えた。
「っ!
っゆり……」
(いよいよ2人が接触か……ゆりが、どう反応するかだよな……)
剛太は目を凝らして2人の様子を伺った……。
ゆりside
今日はお仕事はお休みで一日中学校、
ユウやキラちゃんに見送られ私は変装して登校する。
いつものルートを歩いて、いつもの校門が見えてくる。
当たり前の風景なのに、なぜか私は胸の奥がざわめいてる感覚がある……
この感じが何なのか、理解するのは校門を抜けてからだった……。
「今日は滅多にない丸一日学校の日……勉強頑張らなきゃ……」
(私もいよいよ来年は受験生だし……)
ゆりが校門を抜けると何やら花壇を手入れしている男の後ろ姿が目に入ってきた。
なぜかゆりはその姿に懐かしさを感じそその場で立ち止まった。
そしてゆりの視線に気づいたのか、男はゆりのほうへ振り返った。
「ん?」
「っ……!」
(っまさかそんなこと……)
ゆりは男の顔を見るなり絶句しその場で静止してしまった。
ゆりが驚きを隠せない理由、それは……
「……おはよう、ゆりちゃん?」
「っ……
ジュリさん……」
ゆりが北京で監禁されていた際に知り合った男、ジュリだったからだ……。
まさかの正体に驚きを隠せないゆり、未だ固まるゆりをよそに
ジュリはゆりのほうへ歩み寄ってきた。
「っ……」
「久しぶり、だね?
でも今はジュリじゃなくて田澤聖……気軽に聖さんって呼んでよ。」
「っ……なぜ貴方まで……」
「日本人なんだから日本にいるの当たり前じゃん笑
まぁ……オレがわざわざここに居るかは聞かなくてもわかっちゃうかな?」
「っ……響さんの代わりに監視、ですか?
いくら何でも、あの人が人目につくところに来るとは思えませんし……」
北京では親しくしてたとはいえ警戒心を見せるゆりは目を細めジュリを見た。