第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
太輔は不覚にもゆりと剛太が
かつての自分達のように付き合っているという想像をしてしまった。
そして太輔は思わずジョッキ缶を持ったままその場にうなだれた。
「うおっ!?アンタもう酔ったのかよ!
まだ一口しか飲んでねぇだろ!?」
「っ……オメェのせいだろ九条……」←
「な、なんで急に俺のせいになんだよ……汗」
「……先生、一体何を想像したの……汗」
和真と陸はその場に項垂れる太輔を不思議そうに眺めるのだった。
その頃の剛太、太輔が自身と自身の教え子であるゆりが
付き合っているという妄想をされたことをつい知らず
聖をはじめとした同僚たちとお酒の飲みながら会話を楽しんでいた。
そして聖はやたらと剛太との会話をしたがるような感じを見せていた。
「へぇ……荒木先生も金髪先生見てるんっすね!
オレも見てますよ!」
「田澤さんも見てるなんて意外です!」
(なんだろ……なんか微妙に俺に結構絡んでくるような……
歳が近いからか……?)
剛太は少し違和感を感じながらも聖と会話を交わしていった。
それから時間はあっという間のようでそれぞれお開きモードに入っていた。
「酔いが酷くなる前にそろそろ帰るか!
明日も仕事だからな笑」
「そうっすね!
オレも初日から遅刻したらまずいっす笑」
「それじゃ、お会計して出ましょうか。」
(藤ヶ谷さんたちは……まだいるか、
出る時軽く挨拶してこ……)
こうして剛太たちは太輔たちより早めに解散することにした。
会計も済ませ、剛太は店を出る前に太輔たちに挨拶をしにいった。
「それじゃ藤ヶ谷さん、僕たちはお先に失礼しますね!」
「はい、お気をつけて。」
「どーも!」
(幸いにも、田澤さんと藤ヶ谷さんに接点はできなかった。
でももし……藤ヶ谷さんまで利用しようとしたら俺はどうしたら……)
剛太は疑問が残りながらも店を後にした。
そして帰り道は偶然なのか必然なのか聖と方向が一緒であった。
「帰りの方角も一緒ってオレたち気合そうっすね!」
「歳が同じくらいの先生って、意外といないので僕も嬉しいですよ。
田澤さんとこうして話せて……」
(田澤聖……櫻井さんに報告して身元調べてもらった方がいいか……)
剛太は聖と別れ自身の自宅へ足を進めた。
そして自宅に着くなり翔に連絡を入れるのだった。
