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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


『ホント、呑気だね。』

「っは……?」

『いつかゆりちゃんは自分のところに戻ってくる、そう思ってんの?笑』

「っ……どういう意味だよ……」


電話越しからは嘲笑うかのように告げる宙の声が聞こえた。
その言葉に憲吾は苛立ちを覚えた。


『仮に組織のことが解決して、また前みたいな関係に戻れるって本気で思ってんの?
っんなドラマ的展開、あるかよ……。』

「っ……」

『三船くんってさぁ、意外と楽観的?笑
ゆりちゃんの性格とか今までの流れでさー……
のうのうとお前のところに戻ろうとするかな?』

「はっ……?」
(コイツ、何で何でもわかってるような口振りで……お前こそ、
一体何様のつもりだよ……)

『ゆりちゃんってさぁ……本当にガラスみたいに繊細だよねぇ……
アイツに滅茶苦茶にされてもステージやテレビではあんなにキラキラさせて……
表で何もない風に演じるのが精一杯だよね、ああいうタイプの子はさ……』

「っ……!」


宙の言葉にハッとする憲吾、宙の言うとおりゆりは繊細な性格をしている。
北京での一件では憲吾が思っていた以上に傷つき追い詰められていた。
そんな姿を目の当たりにしている憲吾は宙の言葉に納得し得るしかなかった……
今ゆりが北京の時以上に傷ついているのであれば必要以上に追い詰めていると……

ゆりが何度も言っていた言葉、
「眩しすぎる」、「真っ直ぐなところが嫌」と言う言葉の重みが
憲吾の元にズシッとのしかかった……。


「っ……」
(っゆり……どんなに俺が受け入れようとしても、
お前自身が受け入れられることを拒む……ってことかよ……)


宙の言うとおりゆりは本当に戻ってこないんじゃないか、
このまま信じていても何も意味ないんじゃないか……
そう考えられずにはいられなかった。


『三船くんはさ……ゆりちゃんにとっての "薬であり毒" だよね。』

「ぇ……」
(薬であり毒……?どういう……)

『三船くんは多大なる影響をゆりちゃんに与える……
いい方向にも悪い方向にもね……』

「っ……」

『だってそうでしょ?
ゆりちゃんが君を好きなあまりに苦しんでる訳だし……
オレだって、それがわかっちゃうくらいだもんね……』

「っ……」
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