第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「お前、何企んでるんだよ……」
眉間に皺を寄せながら宙に問いかける憲吾、宙は少しの間を空けてから答えた。
『……別に、オレもオレでいいように利用されんのは嫌なだけ。
アイツの思惑通りに動くなんて、真っ平ごめんだね。』
「っお前ら……一体どういう関係なんだ……」
『……血の繋がりは一応ある、とだけ言っとくよ。
公安や警視総監と繋がりのある三船くんにまだ易々と情報はあげられないよ笑』
「っ……もしかして、お前がゆりと必要以上に絡む理由って……」
『まぁ……オレとゆりちゃんだけの秘密っていうか契約だね。
これでオレが三船くんに大人しくしてろっていう意味、
何となくわかるでしょ?
ようは "余計なことはするな" って意味だよ。』
「っ……お前はゆりをd『オレ本気だよ、ゆりちゃんのこと。』っ!?」
宙の言葉に驚きを隠せない憲吾、思わずスマホを強く握りしめた。
『アイツはさ……ゆりちゃんをどんな手使っても手に入れようとする。
現に、日本に戻ってきてからも結構濃い絡みもしてたみたいだし?
まぁ三船くんよりオレらのほうがずっとゆりちゃんに近いよねぇ……』
「っお前ら……」
宙の言葉に今度は怒りが湧いてくる憲吾、
"濃い絡み" と言うのは何か嫌でもわかってしまった……。
『アイツはゆりちゃんをどんな目で見てんのか、オレには正直わかんない。
面白いおもちゃのように見てんのか好きな子として見てんのか
ぜーんぜん、わかんないんだよねー』
「っ……お前こそ、適当な理y『オレはアイツとは違うから。』っ!」
『三船くんはさ、オレのことチャラチャラした軽い奴……なんて風に思ってるでしょ?
だから君的にはゆりちゃんに気安く声掛けないでほしい、的な感じでしょ?』
「っ……」
(それ以外に、何かあんのかよコイツは……
コイツはアイツと組んでゆりを都合のいいように扱うつもりなんじゃねぇのか?)
『……ゆりちゃんのことを本当に好きなのは自分だ、とでも思ってるんでしょ?
三船くんは……』
「っ……」
宙の言葉に言い返せない憲吾、
ただ拳を握りしめながら話を聞くことしかできなかった……。