第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
憲吾に右手を差し出すジュリ、憲吾は先ほどの宙の行動と同じ雰囲気を感じたが
とりあえず右手を出しジュリと握手を交わした。
「これで顔見知りだね♪」
「っども……」
(いきなり初対面のやつに、何なんだこの人は……でもなんだ、この違和感は……)
「オレ、最近日本に帰ってきてさ!
空の散歩ルート色々探してるんだよねぇ……
でもここの公園気に入ったからちょくちょく来ようかなって思ってんの!
三船くんもここの公園はよく使うの?」
「っまぁ、うちからもほどいい距離にあるので自主練するには
丁度いい場所っすね……」
「んじゃまた会った時はよろしく!練習の邪魔してごめんね?
そんじゃ!まだ空の散歩残ってるからオレはこれで!」
「は、はぁ……」
ジュリは憲吾に手を振りながら空の散歩に戻った。
憲吾は呆然としながらその姿を見送った。
「っ何なんだほんと……汗」
憲吾は再び自主練に戻りそこから1時間ほどで終えた。
公園の時計に目を向けてみれば時刻は19時を回ろうとしていた。
「あっという間だな……シャワー浴びたら飯食って、
アイツの番号に掛けてみっか……」
憲吾は軽く走りながら自宅へ足を進めた。
そして自宅に戻りシャワーを浴びると夕飯の支度をするために冷蔵庫の中を確認。
「……明日明後日あたりに買い物いかねぇとな、
とりあえず鶏肉はあるからチキンサラダでも作っか……」
材料を冷蔵庫から取り出し慣れた手つきで調理を開始した。
自炊は一人暮らしを始めた高校1年の時からしてるので大分慣れたものだ。
「……ゆりも、料理とか結構すんのかな……」
調理中、憲吾はふとゆりのことが頭に思い浮かんだ。
一度ゆりのことを考えると今何しているのか、
何も事件に巻き込まれていないかと気になって仕方なかった。
「っ……ゆりを信じるって決めたんだ……
ここで思い悩んだって何の意味もねぇんだよ……」
憲吾は再び料理に集中した。
そして一通り夕食の支度を終えるとテーブルに並べ
スマホと机に置いていたメモを一緒にしまずは夕食を済ますことにした。
「……スマホに特に誰からも連絡来てねぇな……やっぱり、
俺から連絡するしかねぇんだよな……」
(逆にアイツが俺の連絡先知ってたら怪しむしかなくなるし……)