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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


「「っ……」」


宙の説得力もあるような言葉に何も言い返せない瑛二と涼介、
宙の言うとおりこれまでの出来事はマスメディアには漏れていない。
あくまでゆりにこれ以上の危害を加えない為に考えられた処遇であった。
ゆりと宙が互いに和解しているのであれば
これ以上騒ぎ立てる必要はないのだ……だが、
ゆりと憲吾の関係を知っている涼介と瑛二は
そう簡単に認めることができなかった……。


「っ……ゆりちゃん、本当に宙くんのこと……」

「はい……何度も言わせないでください。
私がそうしたいんですよ……涼介さんは、私のことを信じてくれないんですか?」

「っ!」


涼介の目を真っ直ぐ見るゆり、
ゆりの「信じてくれないのか」と言う言葉は
涼介の心奥底まで突き刺さるように響いた。


「……私を、信じてください。」

「っゆりちゃん……」

「っ……」
(信じる……ゆりを……)


そして憲吾にもその言葉は響いた。
今、自分が一番すべき事は何かを理解した……。


「っ……ゆりちゃんを信じていないわけじゃない……っけど!
三船くんの気持ちはどうするんだい!?
三船くんへの気持ちが、そう簡単に「いいんです、」っ三船くん……?」

「……。」


涼介はゆりに向けていた顔を憲吾に向けた。
ゆりもまた憲吾の方に体を少し傾け見上げた。


「……ゆりが、そこまで言うなら
ゆりの意思を尊重してあげてください。
それでゆりがいいなら……」

「っ三船くん……」

「ゆりは……ゆりたちはこれから大変な時期に入る。
少しでも不安は残さないほうがいい……それが、
ゆりの為になるなら俺はこれ以上何も言わない……」

「っ……」


瑛二はキュッと唇を噛み締めながら目を閉じた。
憲吾はどれほどゆりのことを想ってくれているのかが
痛いほど身に染みてわかるからだ。
そして瑛二はゆっくりと目を開け……


「……わかった。
番組の件は私のほうから片桐社長に伝えよう。
ゆり出演の承諾をな……」

「マジっすか!?」

「社長!」

「……。」


笑顔を見せる宙と驚きを隠せない涼介、憲吾はじっと瑛二の言葉を聞いていた。
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