第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
ゆりside
涼介と共に瑛二たちの元に向かうゆり、だが向かってる先は
会議室でも社長室でもなかった……。
「っ涼介さん……なんで応接間に……もしかして、
片桐社長も来てるんですか?」
「……さあね、俺もここに来るようにってしか伝えられてないから……」
「っ……」
応接間の前に辿り着いた2人、涼介は扉をノックした。
_コンコン「社長、山田です。ゆりちゃんをお連れしました。」
「っ……」
涼介がノックをしたがすぐに瑛二の返答はなかった。
だが間も無くして扉の向こうから瑛二の声が聞こえた。
「涼介、ゆり……入ってくれ。」
「はい、失礼します。」_ガチャッ
「っ……」
涼介は瑛二の言葉と共に扉を開けた。
そして開けた扉の先には瑛二の姿……だが、
ゆりの視線の先にはもう1人の人物が姿を現していた。
「っ……ゆり……」
「っ……なん、で……」
(っ何で……貴方がいるの……)
その人物の姿を見て言葉を失うゆり、その人物は
嬉しそうにも悲しげな表情でゆりを見ていた。
そしてその人物の正体は……
「っゆり……」
「っ……憲、吾……」
ゆりが今一番会いたくなくて一番会いたい人物、
憲吾の姿だった……。
ゆりは堪らず目に涙を浮かべながら憲吾を見つめた……。
「っ……」
ゆりをこの場に連れてきた涼介は固唾を飲み込みながら
2人の様子を伺っていた。
そして憲吾はゆっくりとゆりの元に歩み寄ってきた。
「……。」
「っ……」
(何で憲吾がここにいるのよ……私あんなに憲吾のこと……)
ゆりが状況を飲み込めず涼介にこの事情を聞こうと
目を向けた瞬間に憲吾に抱き寄せられた。
_ぎゅっ…
「っ!」
「っゆり……会いたかった……
あのまま終わりなんて、ふざけんなよ……」
「っ……」
嫌でも伝わってくる憲吾の温もり、
ゆりは抱き返すことも拒絶することもできなかった……。