第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
憲吾side
ゆり達が出発する前、
そろそろテレビ局を出ると電話で瑛二に伝えていた涼介。
憲吾と瑛二はゆり達が来るのを待っていた。
「そろそろゆり達が来るな……三船くん、
さっきも言ったがゆりから心ないこと言われるかもしれない……
けどそれでもゆりの心を救えるのは君だけなんだ。
……頼んだぞ、三船くん……」
「っはい……俺に、どこまでできるかわからないけど……それでも、
ゆりの心を救いたい……」
(ゆり……お前が少しでもラクになるなら俺は何言われたって……
それでお前の心が少しでも救われるなら俺は……)
憲吾は時間が経つにつれて心臓の音が速くなっていくのを感じた。
ゆりに会うだけでここまで心音が乱れるとは
自身でも想像がつかなかった。
「っ……」
(心臓の音がいつもより速い……俺は、緊張してるのか……?
ゆりと、話すだけなのにこんな……それとも、怖いのか?
ゆりに……嫌われるかもしれないっていう……)
ふと頭によぎる憲吾、
もしかしたらゆりから本当に嫌われてしまうのではないかと
一層不安になっていくのを感じた……。
「三船くん、大丈夫かい?
大分緊張しているようだが……」
「っはい……大丈夫です俺は……っ……」
(こんなとこ、ゆりに見せるわけにはいかねぇのに……)
「っ三船くん……_コンコン「社長、山田です。
ゆりちゃんをお連れしました。」
「っ!」
突然部屋に響いたノック音、
憲吾は俯かせていた顔をあげ扉へ目を向けた。
「ゆりが……とうとう来たようだな。
……心の準備は大丈夫かい?」
「っ……はい、」
「……よし。涼介、ゆり……入ってくれ。」
「はい、失礼します。」_ガチャッ
瑛二の言葉と共に開かれる扉、憲吾が向けたその先には涼介の姿。
そしてその後ろにはゆりの姿もあった。
「っ……ゆり……」
(やっと……会えた……お前と……)
その場から立ち上がる憲吾、
当然憲吾がこの場にいると知らなかったゆりは
目を大きく見開き固まった様子で憲吾を見ていた……。
「っ……なん、で……」
「っゆり……」