第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「っ憲吾……何でここに……」
「お前に……ゆりに会いに来る為に決まってんだろ……
電話一本だけで終わりなんて……納得できねぇよ……」_ギュッ…
「っ……」
ゆりをさらに抱きしめる憲吾、
やはりゆりは抱き返すことも拒絶することもできなかった。
どうすればいいのかわからなかった……。
「……ゆりちゃん、騙してごめん。
番組について話し合うなんて嘘。
2人を会わせるために嘘をついたんだ……。」
「っ……」
(涼介さん……なんでこんなことしてまで……)
「こうでもしないと、ついてこようなんて思わないでしょ……
ゆりちゃん、君には言うに言えない事情がある……
だから突然三船くんを拒絶するようなことを言った……違うかい?」
「っ何の話ですか……私は本気で……!
っ憲吾……私電話でも言ったじゃん……貴方のまっすぐさが嫌だって!!
重いのよッ!!!!」_ドンッ!
「っ……」
ゆりは憲吾を思い切り両手で突き飛ばした。
憲吾は少し足下をぐらつかせたが普段から体幹を鍛えてる憲吾、
そう簡単に体勢は崩さずゆりに拒絶されながらも
その視線をゆりから離さなかった……。
「っ三船くん、大丈夫かい……?」
思わず憲吾に駆け寄る瑛二、
だが憲吾は気に留める様子もなくただゆりをまっすぐに見つめた。
「俺は大丈夫です……ゆり……」
「っ……何で……何でそんな目で私のこと見るの……?」
(苦しい……苦しいよ……そんな真っ直ぐな目で私を見ないでよ……
こんな……薄汚れた私のことなんて……)
ゆりは息を少し乱れさせながら憲吾を見た。
どうして憲吾がここまで自分に構うのか不思議でならなかった。
最初出会った頃の憲吾だったらこのまま自分の元から去ってくれてたはずだ。
だが今の憲吾にそんな様子を見せる気配は全くなかった。
「お前のことが大切だから……好きだからに決まってるだろ……。
お前に何言われようと、俺はお前のことが好きだ。」
「っ……」
(憲吾……)
憲吾の言葉に言葉を失うゆり、そんな中涼介はゆりの肩に手を置いた。
「ゆりちゃん……君は本当に三船くんに大切にされてるんだよ?
どんな事があっても君を信じてる……」