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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー


「……。」
(パパ……)


ゆりは1人の男性、実の父である太輔と
自身のアンドロイド・キラの姿が目に入り小さく肩をビクッとさせたが
それを響や太輔達には分からせなかった。
響も太輔達に気づいているがもちろんそれは表情に出さなかった。

だがすれ違った瞬間、太輔は立ち止まり、
キラも立ち止まり不思議そうに太輔を見た。


「っ……?」

『お父さん、どうしたの?』


「っ……」
(パパ……?
もしかして、私のことに……)


「ゆり……?」

『ぇ……ゆりって……』


髪型が全然違うとはいえやはり実の娘を前にしたら
隠し通せないのかとゆりは思った。
だがそれはバレてはいけないので他人のフリを続けたが
実の親子という繋がりは切れていないのか本能的に動いてしまい
ゆりも立ち止まると思わず振り返ってしまった。


「……。」
(キラちゃんだけじゃない、ユウやレンも一緒にいる……
ユウ、今でも喋れるのかな……それとも、
私と会えなくなったからもう喋れないのかな……)

「……おい、どうした。」


響は当然立ち止まったゆりを見た。
だがゆりは感づかれないよう適当な理由をつけた。


「……ううん、何でもないよ。
テディベア可愛いなって思っただけ、」
(ユウ達を抱っこしてるキラちゃん……
私も前はあんな感じだったのかな……)

「……そうか、ぬいぐるみでも欲しいのか?」

「うーん……クマよりはウサギがいいけどなくもいいかな、
私もそこまで子供じゃないし。」



そう、もう私はぬいぐるみを持ち歩くほどの子供じゃない。
パパやユウ、キラちゃんが居なくても私は大丈夫……だって、



「……今度適当に見繕ってやるよ。」

「へへっ、じゃあ可愛いの期待しておきますね笑」



私には響さんが居る。
私はもう、あの場所には帰れない……



「オレにそういう期待すんな、行くぞ。」

「はーいっ」



パパとはもう他人……パパの娘はキラちゃんだけ、
だからパパは一人じゃない、だから大丈夫。
私ひとりいなくなっても……



ゆりは響と腕を組み再び知らないフリで歩き出そうとしたが、


「っすみません、」


「……。」

「っ……?」
(パパ……?)


太輔に声を掛けられ2人は再び足を止めた。
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