第3章 黄色との再会
挑戦的な火神に
静かに闘志を揺らす黒子
勝つのは当然とばかりに余裕の黄瀬
「いいねえ。私もやりたいなー」
「だめっすよ!
今日は俺を応援する約束!
そうすっよね?」
「えー、そうだっけ?」
「そんなー!
勘弁してよさやっちー!」
体がうずうずしてたまらないさやに
焦る黄瀬。
中学の時にも自分を応援しにくると言って
やっぱりバスケがしたくなったとかで
勝手に帰った事があった。
必死に引き止める黄瀬に
知らんぷりのさや
突然黒子がさやの頬に触れた。
「さやさん、僕が勝ちます
だから最後まで見ていってください」
「….珍しいねテツヤがそんな事言うなんて。
わかった。でも今日は涼太の応援。
約束だったから、ね?」
「はい。わかりました」
*
「選手、整列してください」
はじまる誠凛対海常。
さやは観客席の海常側に、座っていた。
練習試合は半面側のコートを使って行われる上に
黄瀬が出ない。
誠凛側の監督が相当いらついていた。
「(海常側の監督は誠凛をなめてるね
でもどうかな。テツヤがいるし)」
開始早々
火神がゴールぶち壊しダンク。
ギラギラの熱がここまで伝わってきそう
「すいまっせーんゴール壊しちゃったんで
全面側のコート使わせてもらっていいですかねー?」
火神と黒子はドヤ顔で
誠凛の監督も喜びあふれて狂喜乱舞。
火神は強い。強くなる、確実に。
今のワンプレーでもわかるぐらい
火神の光は強烈だった。
(この子もいい。
あー、なんだか最近いい子が多いな)
「ごめんね、涼太」
お願いきいてあげれないかも
*
試合終了のブザーがなって
ブザービーターで火神が決め、誠凛の勝利となった。
黄瀬が悔しそうに、項垂れている。
そこに先程の試合で
PGをつとめていた男が黄瀬に怒鳴りつける様に声をかける。
「今まで負けた事がねーって方がおかしいんだ!
お前のそのスカスカの辞書に
リベンジって言葉ちゃんと書き込んどけ!」
いい先輩を持ったね涼太
泣きながら下がる黄瀬に心の中でそう呟いた。