第3章 黄色との再会
「あ、あれは黄瀬涼太っ…」
振り返ると今日の黄瀬の対戦相手
誠凛高校が全員集合でこちらを見ていた。
わなわなと震えているものもいれば
真っ赤になって顔をそむけているものもいる。
「あちゃーもういたんっすか」
「テツヤ…久しぶりだね」
「さやさん…お元気そうでなによりです」
さやは唖然とする誠凛の面々をスルーし
黒子の前に出る。
「テツヤ、小さくなった?」
「…変わりませんむしろ少し伸びました。」
「く、黒子っ!その美人と知り合いなのか!?」
メガネをかけた男が
羨ましげに下唇を噛みながら睨みつけてくる。
「日向先輩、睨まないでください。」
「はじめまして誠凛高校の皆さん
元帝光中女子バスケ部紅林さやです。
テツヤとは、中学の時の知り合いです。」
「さやっち、俺を置いてかないでくださいっすー」
黒子達と話していると
後ろから黄瀬が甘えるように抱き締めてきた。
頬にかかる髪をどかし
そっとさやにキスをする。
「黄瀬くん、さやさんから離れてください。」
「ええー、なんでっすか?
さやっちと黒子っちは付き合ってないっすよね
俺は今はちゃんと恋人同士っすよー」
不機嫌そうな黒子に自慢げに擦り寄る黄瀬。
「「「(黄瀬の彼女かよー!)」」」
若干落ち込む面々。
当然ともいえる。高校1年とは思えないスタイルに
ミステリアスな女の顔がくっついているのだから
「でも、さやさんは
黄瀬くんだけの彼女じゃない
彼女がいいのであれば、僕も独占欲を出してかまわないはずです。」
「ええ、そうね。
テツヤならかまわないわ。」
バチバチと火花を交わす2人に
赤髪の男がぬっと間に入り、黒子の前に立ちふさがった。
「今はそんな事でバチバチやってる場合じゃねーだろ
なあ黄瀬。」
「火神…大我。
そうすっね。まあアンタらに負ける事はないっすよ」
「勝負はなにがあるかわかりません
負けるつもりはありませんよ」