ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
『私、パパに捨てられないように頑張る…アスランといたいから、従順に…頑張ってなる。』
「……それ、僕本当は分かってたんだ…なのにあんなことを言ってごめん。本物のペットみたいなユウコを見るのが辛かったんだ…」
『ううん…、私もずっとアスランのために生きてるよ?今までもこれからも。』
「…うん、ありがとう。」
だいすきだよ、
そんな想いを込めてアスランの手を握り、顔をのぞき込む。するとアスランは一瞬目を見開いた。そして、数回瞬きを繰り返してすっと細め微笑んだ。
アスランの金色のまつ毛には涙の粒がキラキラと輝いていて…とても美しかった。
『アスラン…綺麗だよ、すごく』
顔を近づけて、唇にキスをした。
アスランみたいに上手にちゅっと音を立てられなかったけど、アスランの顔を見ると彼は真っ赤になっていた。
「そ、そういうのって…僕が言うことなんじゃないの?」
口をパクパクさせて照れたようにそう言ったアスランは、私が久しぶりに見る表情をしていた。