ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
《アスランside》
「…ハァ、ハァ…おまえはうちのクラブの心臓になるだろう。その武器を生かして、多くの客を虜にするのだ。」
「…っ、」
「シャワーを浴びてきなさい。」
僕はゆっくり立ち上がり指された扉を開けた。
「…なんだ、これ」
ピカピカに光る、石の床や壁。
シャワーヘッドは金色をしていた。
この部屋はベッドもソファも…何もかもが豪華だった。
今頃ユウコは何をしているのかな。あの檻の中から何を見ているんだろう。
そんなことをぼぅっと考えながらシャワーで体を洗っていると、ふと思い出す。
なんで突然あんなに体が熱くなったんだろう。
ユウコとキスをしていた時と同じように頭がぼんやりしたり心臓がバクバクしたり、こんなところを触られて気持ちいいって思っちゃうなんて…僕、絶対におかしかった。
それにしても知らないことだらけだった。
僕をレイプしたヤツらと同じように…僕も勃起?するようになってしまうこと。
いつも中に出される白いのは精子というやつで僕からももうすぐ出るようになってしまうこと…。
どうして成長すると男はセックスができる体になってしまうんだろう?あいつらがそうならなければ、僕はこんな思いをすることもなかったのに。痛みや苦しみを知ることもなかったのに…。
押さえつけられてニヤニヤとした目で見られて、嫌だと暴れるとさらに興奮したように腰を打ちつけてくる。
あんな行為、屈辱以外のなにものでもない。
許せない…でもいざと言う時に体が動かない…それがとてつもなく悔しい。
こんなことはもうしたくないのに、こんなことをしなければ僕は生かしてすらもらえないのか…
なにが商品だ、
僕は人間だ…!
感情が昂り強い怒りが込み上げて、壁を拳でドンッと殴る。すると、骨に響くような激しい痛みがした。
同じ痛みなら、僕はこっちの方がいい…
シャワーを被りながら、
僕は隠れるように泣いた