ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
《アスランside》
「…愛しているよ、アッシュ」
ディノがグッと腰を寄せたかと思うと、中にギチギチと挿入ってきた。トロトロの温かい液体が絡んでぬちゃぬちゃとした音が響く。
「…っう……ぁ」
確かに滑っていつもよりは痛くない…にしてもやっぱりお腹に感じる圧迫感や拡げられていく痛みはある。
「…素晴らしい、中の具合もとても良いではないか。私たちは今ひとつになっているのだよ…アッシュ。顔を隠さないでよく見せてくれ…っ…あぁ綺麗な瞳だ…まるで宝石が埋め込まれているようだ…この髪も、1本1本がシルクのようでなんとも美しい…。おまえはやはり他の商品とは違う、比類なき最高ランクだ…」
「…っ………」
僕をうっとりと見つめるこの目は、僕を見ているようで見ていない。
なにが見えているの…?
目の中がからっぽだ
こわい。
ぢゅぶぢゅぶと音を立てる場所は、熱くてなんだか変だった。いつものようにガツガツと突き立てられるのではなく、じっくり味わうように滑り入ってくるからだろうか…。
こんなに苦しくて辛いことが愛なの…?
そもそも愛がなんなのか僕にはハッキリとわからない。でももしディノが言うように、僕がユウコを“愛している”のだとしたら、彼女にはこんな辛い思いをさせたくない。
そう言えばいつだったかマービンも似たようなことを言っていた…
ーー「あと数年もすりゃユウコもこいつに同じことをされるだろうぜ…これがオスの本能だからな」
…本能が何を言っても、僕はそんなのに負けない。
全力で抗って絶対にユウコを守ってやる。
耳元で「愛している」と繰り返すこの男が何を考えているのか僕には全くわからない。
僕はただ、早く終われ…と背後の羽毛布団をギュッと握りしめていた。