第2章 桜の前
シーザードレッシングとはまた別のドレッシングを使用したサラダを完食すれば、また今日も中也に服を選んでもらう。
「今日は拠点にも行かなくちゃならねぇし、パンツでいいだろ」
『スカートじゃないのね今日は』
「お前それで今日もし任務でも入ったらいけねぇだろ」
『何が?私いつもスカートなんだけど』
スリット入りの、短くてヒラヒラしてないやつ。
あれが一番しっくりくるのよね、パンツ履くと寧ろ足動かしにくいし。
「お、お前それは…見えちゃいけねぇもんが見えるといけないだろうが」
『…敵の女構成員の下着見えるくらいじゃお相手様は情けはかけてくれなくってよ??大丈夫?幹部さん』
「分かってんならちょっとは考えろや!!?」
『いやあ、それで動揺してくれるんなら寧ろ殺りやすくなるから儲けっていうか…』
「とんだ腹黒女だよほんとに…っ、とりあえずパンツな!!いいな!!!」
へいへい。
履いときゃいいんでしょ、履いときゃ。
何をそんなに怒るんだか、別に布切れ見られたくらいでなんとも思わないわよ。
着衣物なのよ?下着なんて。
それ即ち服と同義じゃない、裸見られたわけじゃないんだからさぁ。
「お前、さては裸じゃなけりゃ衣服だとかいう暴論抜かしやがらねぇよな??」
『えっ、違うの?』
「ば、っ……あ、あああお前出勤時にスカート履くの禁止だ!!!幹部命令!!!!」
パワハラ上司め、そうきたか。
まあ、私を心配してそこまで言うんだったら応じてあげないこともないけれど。
『今日お昼も一緒してくれるなら考えたげる』
「はぁ?今日も何も、これから毎日一緒するって分かってねぇのか?」
『……わ、たしと?…へえ、そう……そうなんだ』
「…嬉しいのにはヤケに素直なんだな。すぐ尻尾生えるし」
なんて言いつつ、撫でてくれてしまうものだから仕方がない。
この人撫で癖あるのかしら。
『そんな人、初めて出会った』
「…カゲ様って言わねぇのか?そこは」
『カゲ様放浪ばかりでもう一緒にいられる時の方が少ないもの。次帰ってきたら浮気者って言ってビンタしてやるんだから』
「ふぅん…まあ、昼飯くらいのもんどうってことねぇから安心しろ。それよりも…まずは独断行動とこの勝手な契約に関して首領にどう言い訳すっか考えて欲しいんだが」
『えっ!私知らない!だって中也の独断行動だもの!!』
