第4章 培われしは藍晶石の光輝
自身の部下達の分も含めて報告書をまとめ上げれば、それを首領の元へと届けに行く。
そういう時にこそ、私のような立ち位置の部下を使えばいいものを。
「お前が行くならどの道俺も行くんだよ」
この上司様はそれを許さない。
いや、全然嫌とかではないのだけれど。
『首領、何とかして下さいよ。この幹部様余計に働いて回りすぎなんです、これじゃあポートマフィアの犬です、わんわんです』
「誰がわんわんだコラ」
「仕方ないよリアちゃん。中原君、多分君から離れる気無いからさ」
『…ストーカー!』
「おい、どの口が言ってやがるストーカー女」
微笑ましそうに見ている首領。
報告を終えてから私に、やはり二人で来たんだねぇ、なんて首領が言ったからそれを皮切りに始まった。
『そもそも、なんで私みたいな新米が?幹部様の執務室でお仕事するんです??』
「えっ、だってその方が中原君と一緒にいれるじゃない?」
『…守秘義務とか』
「リアちゃん相手に秘密なんか通用しないの分かってるから、心配してないよ」
『………執務室の中でシェルター作ろうかしら』
「人聞き悪いこと言うな、なんでだよ」
だって、この人ずっと私に構ってくるし…嬉しいけど。
たまにくらい一人にさせてあげたいじゃない、仕事でもプライベートでもこんなのに付きっきりだなんてそんなのストレス溜まっちゃうでしょ……いや、嬉しいけど。
『…リアの反抗期』
「反抗期な割に執務室の中でシェルター作るんだな?」
『ち、ちゃんと中に線引いてネット環境だって整えてやるんだから!』
「反抗期のくせに仕事するんだな?」
『壁一面中也さんの写真で埋めつくしてあげるわよ!!』
「反抗期なのに俺の事大好きなのな?」
「中也君、多分最後のは驚いていいところだよ?」
論破とでも言うように言い返される。
中々強い…いや、しかしここで諦めては何より中也のためにならない。
『……更衣室』
「…お前それ気にしてたの?」
『だ、だって中也さんが…嫌かなって』
「いいよ、お前の着替えなら俺が手伝えばいいだけの話だろ?」
なんでこんなに順応性高いのこの人。
あんなにやめろって言ってたのに。
「ああ、確かにそれは…って、どういうこと?手伝うって…リアちゃんが恥ずかしいんじゃ…」
「逆です、逆」
『…嫌になんない?』
「なるかボケ」
