第4章 培われしは藍晶石の光輝
「武装探偵社に世話になった人?…ポートマフィアに、そんな人が?」
「……例えそうだとしたら、君はここから逃げた方がいい。ここで今から何が起こるか、想像くらいは着くだろう?」
谷崎潤一郎、彼には高校生の妹がいる。
その子と私を重ね合わせているのだろう。
中島敦も然り、先日任務に失敗した泉鏡花と私を重ねて見ている節がある。
女子供だからって、舐められたものね。
『だからぁ、お兄さん達が何とかしてくれればいいだけの話でしょ?』
「そうね、どの道このお嬢さんは組合の捕獲対象だし…逃げ場はどこにもないようなものよ」
『あら、まだ諦めてなかったんですか?何回振ったら気が済むのかなあの人も』
「捕獲対象って、…」
どこか、自分と似たものを感じ取ったらしい。
中島敦さん、彼はその異能力を目当てにして、理不尽にも組合…敷いてはポートマフィアから付け狙われていた人だ。
まあ、半分は芥川さんの私怨もあるような気がするが。
『じゃあ伝えといて?私もう交際相手いるからって』
「それを抜きにしても、敵に回られると厄介だから回収してきて欲しいそうよ?」
へえ…私相手に、異能力者一人で歯が経つと思われてるんだ。
舐められたものね、本当に。
「…ポートマフィアの準幹部さん?…僕達と共闘出来る?」
『私はしてもいいけれど、そうなるとちょっと足でまといかなぁあなた達…私異能力者じゃないし』
「足でまといなら安心だ、じゃあもし僕達が負けたら、その後宜しくしてもいい?」
『敵の女は信用しない方が身のためよ?お兄さん…また今度私のお願い聞いてくれるんなら貸一つで聞いたげる!』
勿論、あなた達に不利益になるような交渉を強いるつもりはないわ。
私の言葉を信用したのか、それしか縋るものがなかったのか…中島さんの先輩にあたるらしい谷崎さんの判断により、その交渉がまかり通る。
…いい目ね。
覚悟も持ってる…この人、まだ青いけど結構なやり手だわ。
『安心してね、もしもの時はあなた達二人にそちらの構成員さんと…貴方の妹さんも、ちゃんと救出してあげるから』
「…お話はそれくらいでいいかしら?そろそろアンが待ちくたびれてるの」
『あらごめんなさい。…ああ、でもルーシーさん、貴女にもひとつお願いが』
「私の名前…貴女の情報網どうなってるの?」
『…マーク君にごめんって言っといて』
