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glorious time

第4章 培われしは藍晶石の光輝


____未だに呼び捨てしてくれねんだよなぁ…

異空間でも拾えるのね、なんて愛の電波を受信しながら息を吐く。

異空間…そう、組合の構成員の一人であるルーシー・M・モンゴメリさんの異能力によって、私と首領を含める人々が“アンの部屋”なる異空間に閉じ込められた。

途中で突然いなくなったエリスちゃんを探すうちに、探偵社の構成員…そしてもれなく、お目当ての彼女を見つけたという訳だ。

あくまでも彼女は私や首領の事は知らないらしく、探偵社の方の担当であるらしいので、ここはひとつ首領とは他人のフリをすることに。

「…貴女も逃げないの?他の人達みたいに」

『?遊んで欲しいんでしょう?そこのお兄さん達がアウトになっちゃったら、その次は私が遊んであげようと思って』

他の人達が逃げた。
それもそうだろう、こんな異空間に閉じ込められたというだけでも困惑するだろうに。

目の前にはルーシーさん、そしてその異能力の本質である“アン”という名前の、女の子の大きな人形が、意志を持ったように動いていて。

不気味な雰囲気を漂わせるその人形と、遊んで欲しいらしい。
しかしどこからどう見てもお人形さんというような響きの似合わぬその容姿から、恐怖した人々は逃げ出してしまったというわけだ。

残ったのは人質を取られた武装探偵社の人虎 中島敦と、諜報員的な役回りの多い谷崎潤一郎。

ふむ、どちらの異能も中々に使えそうじゃあないか。

「ふふ、とぼけないで頂戴?貴女の顔なら割れてるのよ…ポートマフィア準幹部の白縹 リアさん?」

「!?こんな子が、ポートマフィアの準幹部…!!?」

「あららぁ、バラしちゃいます?…いいんですか?そんなことして“武装探偵社のお二人が”私と対決なんてしちゃったら、アンの遊び相手がいなくなっちゃいますよ」

「こっちの情報は割れてた…?……そ、そこの町医者さん!貴方はどこかに避難した方がいい!!」

「わ、わわ私はここに残るよ…こ、ここにエリスちゃんがいるかもしれないんだ。天使のように可愛い子でね…?」

流石に首領の顔までは割れていないそうで、作戦は上手くいったと言える。
まあ、この二人が私に対してまで敵対意識を持っているのは少し厄介だが。

『まあまあ落ち着いてくださいよ、私は武装探偵社に恨みはありませんし…寧ろお世話になった人がいるくらいなので』
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