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glorious time

第4章 培われしは藍晶石の光輝


人々が活動し始まる時間帯にもなれば、とっくに組合は動いていた。

ポートマフィアのテナントが入った大きなビルが、姿を消したのだ。
まあ分かっていたことなので寧ろこちらの都合はいいのだが。

街中をエリスちゃんと歩いて買い物をする首領について行く。
私も買いたいものがあったのでちょうど良かった。

私一人だと、どうしても中也は行動させてくれないから。

「リアは今日、なんだか嬉しそうね?」

『…男の人って何が好きだと思う?エリスちゃん』

赤いワンピースに長いふわふわした金髪が特徴の、女の子 エリスちゃん。
首領の異能力の女の子。

こういう子のことを世間一般では可愛らしいと言う、うん、可愛い。

「リンタロウなら私がいれば間違いないわよ?」

『ちっちゃい女の子に中也君取られるのはなんか複雑…』

「チュウヤへのプレゼントなら、リアからのものならなんでも喜ばれると思うわ!」

『…私、お金あんまり使えないの。だからどうしようかなって……少しくらい恋人らしいことしてあげたいし』

あの人、もう二十二歳だし。

少し、年齢の差を恨めしく思った。
彼はもう立派な大人なのだ。

それに比べて私は、経済力も乏しい上、彼にそういう面で助けて貰っている始末。
自身の稼ぎは将来のために貯金しておくという約束だから、下手に大きく使うわけにはいかない。

結果的に彼に依存するだけになってしまうから。

「じゃあ、お料理は?」

『…喜ぶと思う?』

「ええ、とっても!だってチュウヤったら、リアがいないところでリアの話ばかりなんですもの」

ケラケラと笑うように言う彼女に、悪気というものはない。
しかし、料理か…確かに喜んでくれたなぁ、なんて思いを馳せる。

それなら、それと一緒に何か…何にしよう。

「…今日なら、僕もついてるからお酒の専門店なんかも回れるよ?」

『!!…いいん、ですか?』

「勿論。寧ろ僕が付き合わせてる身なんだから、これくらい」

私の見た目が小さい女の子だからとかは関係ないんだ、とどこか少し安心した。

「もう少しだものね、チュウヤの誕生日!」

「彼のことを個人で…それもリアちゃんが祝ってくれるだなんて、中也君嬉しすぎて泣いちゃうかもしれないよ?」

『そんなことないですって。私は…何もしてあげられてないですから』

「そんなことないと思うんだけどなぁ…」
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