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【黒子のバスケ】短編集

第16章 Dilemma【青峰大輝】


あれから色々試行錯誤して俺の家事割合を増やしつつ、家事代行とシッターを使うようにすると目に見えてつばきの顔色が良くなった。

やっぱりすげぇ無理させてたんだって分かってめちゃくちゃ申し訳なくなったけど、つばきはずっとありがとうって言ってくれてた。


夫婦生活はまだ再開してねぇけど、普通に出産前と同じよう抱きしめさせてくれるし、抱き締め返してくれる。

一緒にいてチビが寝てると、つばきから手も繋いでくれるし、キスもする。

けどやっぱり夜は疲れてることに変わりねぇから、睡眠は邪魔しねぇようにしてる。




今日はつばきは妻も母親も休み。
一人で出かけてリフレッシュする日で俺とチビは夕方まで二人で過ごす。

「ぱぁぱっ!みーかんっ」

「もう食べただろ。残りはママのだ」

よたよた歩き回るし、勝手にみかん持ってくるし、トイレもおちおち行っちゃいられねぇ。

いちごも食ったくせに次から次へと果物を食べたがって、思い通りにならねぇからってめちゃくちゃ悲しげな顔して、口をへの字にして泣く。


「じゃあ公園行って遊んでからおやつに半分こな」


月に2回こういう日を作るようにしてるけど、毎回息子の成長を感じつつ、成長したらしたで大変なことが変わっていく。




















「今日もありがと」

「気分転換なったか?」

「うん。今日はいい子にしてた?」

「みかん隠して存在忘れさすのすげぇ大変だった」

チビが寝た後はこうやってお互いその日のことを話す。
どっちかが疲れちまってたらしねぇ時もあるけど、今のペースの生活になってからは結構この時間が取れる。

「みかん1回見ると持って追いかけ回してくるでしょ」

「トイレ行った隙に勝手に出して剥けって渡してくるし、出かけるリュックにも勝手に入れてた」

「もー。ほんとみかん好きなんだよね」

「つばきは?うまいもん食えたか?」

今日は女子会であいつらの奥さん達と集まってた。

「うん!牛ほほ肉の煮込んだやつすっごく美味しかった。個室もあるから赤ちゃんいても大丈夫だっていうからまた大輝とも一緒に行きたい」

少し前に卒乳して、前と同じように肉とかちょっとこってりしたもんも食うようになって、うまかったって嬉しそうにしてて、俺はそれが嬉しかった。
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