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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第102章 ずっと




「確かにお節介だ。まともな人間ならしないだろうな」

・・・こんなに真剣な沖矢さんの表情を見るのは、いつ以来だろう。

というよりは、沖矢昴の表情を通り越して・・・赤井さんが見える気がした。

「でも、人の女性に手を出している時点で、まともな人間ではない」

彼のその言葉には納得しかなかったが、それ以上に彼の本気の気持ちが伝わってきて。

「君は自分で思っている以上に警戒心が無さ過ぎる」

彼の眼差しから目を背ける事ができないまま。

「何度も忠告はした。気を付けろ」

彼の叱りを、ただただ受け入れた。

ーーー

それからどうやって眠りについたのかは分からない。
けれど、気付けば目を覚ましていた。

その行為をとったという事は、眠っていたということなのだろうと自分を納得させては、体を起こして節々の痛みを感じた。

「気分はどうだ」
「!」

まだ鈍痛の残る頭を抑えていると、少し離れた場所で沖矢さんが声を掛けてきて。

最初からそこに居たのだろうが、気配を消し過ぎていて気が付かなかった。

「起きて早々だが、そろそろ帰った方が良い」

そう言われ慌てて傍に置いてあったスマホで時間を確認すれば、もう17時が来そうで。

流石に帰らなくてはと、急いでベッドから足を下ろし立とうとするが、そこに力は入らず、膝からガクンと崩れるように倒れた。

「・・・君は倒れるのが好きだな」

そんなもの好きな人間がどこにいるのか。

そう心の中で言い返しつつも、片手で私を受け止めてくれた沖矢さんの腕をしっかりと掴んでいて。

「あ・・・」
「声は出すな、塞ぐぞ」

お礼を言いかけた瞬間、それは彼の言葉によって遮られた。

何で何を、とは言わないのに、それが分かってしまうことが少し悔しくて。

「・・・っ!」

そして、やはり喉はまだ治っていないか、と思い返していた時、熱で侵された体はフワリと地面から離された。

「倒れて怪我でもされれば、こちらも困る」

大袈裟だ、と思いつつも、その可能性はゼロとは言えなくて。

それに彼が困る理由は、私が彼の協力者だからで。

・・・そう、協力者だから、だ。




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