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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第102章 ずっと




「俺からも頼む、灰原!」
「全く・・・病院に行った方が早いと思うわよ」

ため息混じりにそう言いながらも、彼女は私の目の前まで来てくれた。

私も哀ちゃんの言う事が正しいと感じているが、ただの風邪で病院・・・と思ってしまうのもまた事実で。

「・・・口、開けてくれる?」
「・・・・・・」

本当に医者じゃないわよ、と釘を刺されながらも、彼女の言う通りに口を開いてみせた。

・・・疑問なのは、何故沖矢さんが哀ちゃんを連れて来たのか、という事で。

組織では科学者という立場だったはずだけど。

「そこまで腫れは酷くないから、ストレスも原因でしょうね。湿度を高めに保って、ゆっくり休めばすぐに良くなるんじゃないかしら」

一通り私の口をペンライトで照らしながら診ては、そう結果を口にした。

本当に医者のように見える。
・・・その見た目に、大きく違和感を感じるけど。

「あり・・・が、と・・・」
「治るまで、あまり声は出さない方が良いわよ」

酷く掠れた声でお礼を告げるが、逆に怒られる形となってしまった。

確か本来の年齢は18歳だったはずだけど。
やはり、それよりも遥かに大人っぽさを感じる。

「・・・それと」

ダルさで体を動かせない私を見てか、哀ちゃんは自ら私の耳元へと顔を近付けて。

小声で何かを言われた事に疑問符を浮かべながら視線を向けると、彼女からはいつも以上に真剣な眼差しを向けられた。

「貴女、工藤君と色々やってるみたいだけど・・・生半可な気持ちなら辞めておきなさい」

そして、そう静かに忠告された。

「後悔は、する頃には何もかも遅いのよ」

・・・明確には口にしないが、彼女の言いたい事は分かった。

きっと赤井さんとの取引についてだ。

それが私と赤井さんの取引という事は知らされていないだろうが、コナンくんの協力者として内容だけ知らされているのだろう。

「・・・・・・」

分かってる、と答えるように精一杯の笑みを返せば、彼女は呆れるようにため息を零して、部屋を後にした。




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