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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


青峰君がチェックアウトを伝えると荷物だけ取りに来てくれて部屋を移動した

「さっきより全然狭いけど」

「いや、外で時間調整するよりこっちの方がいい」

一応外も見えるけど、当然青峰君の部屋みたいに綺麗には見えないから一気に庶民に戻った気分だった。

「青峰君がジム行ってるときね、一人であんな大きい部屋にいたからすっごいリッチになった気分だったんだけど、今は魔法が解けた感じがする。この部屋だってBOSSがリザーブしてくれなかったら泊まれてないんだけどね」

「じゃあ、また泊まるか?」

「え?」

「今度タキシード取りに来た時だ。同じ部屋とはいかねぇかもしれねぇけど上の部屋取るか?」

「え…」



それってまた一緒に泊まるってこと?

今回は不可抗力って言うか……あたしがだらしなかっただけだけど…

「すぐに決めなくていい。次会うまでに決めとけ」

「うん…分かった」

「無理しなくていい」

「うん」

あたし、うんしか言ってない

嬉しいけど、泊まりますってすぐに言えない。
だって今回だって2日間一緒にいて好きすぎておかしくなりそうだった。

このまま好きが大きくなったら青峰君を独占したいって思っちゃいそうで怖い。


青峰君はただ友達として誘ってくれてるだけなのに、あたしが好きになりすぎたせいですぐに返事ができない。


「そういや、空港からロスバゲの件なんか連絡来たか?」

話を変えられてハッとした。

泊まる以前にキャリーが見つからなきゃタキシードがなくて会う意味がなくなっちゃう。

「まだなの」

「まぁ2.3日かかるだろうな」

「もう、なんかあたしとあのタキシード相性悪いのかな?ごめんね。二度手間にさせちゃって」

「黒須のせいじゃねぇだろ。ロスバゲなんて珍しいことじゃねぇしすぐ見つかんだろ」

「だといいんだけど……」

あたしは青峰君に会えるから嬉しいけど、青峰君からしたらただの二度手間だよね…



「てか……お前、朝から何にも食ってなくね?」

「……うん」


青峰君はルームサービスを食べてたけどあたしは食欲が湧かなくて何も食べてない。

「食わなきゃだめだろ。そんな細せぇのに食事抜くなよ」

「……大きい仕事の前とか、初めての土地で仕事するときとか緊張して食べられないの」

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