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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


「それじゃダメだろ。倒れたらどうすんだよ。それこそ次の仕事が来なくなっちまうんじゃねぇの?なんでもいいし、少しでもいいから食べなきゃダメだ。体が資本だろ?」

「はい…」

BOSSにも前に同じことを言われてたから自分が悪いって分かってる。
それでも前よりはマシになった。
前は初めてのアクターってだけで食べれなかった。


「用意して出るぞ」


青峰君に促されて外にいかれる用意をしてホテルを出た。

行先は決めてないけど外に出たことで空気は変わった。




「すぐ飯じゃなくていいから行きてぇとこねぇの?」

「フィフスアベニュー…お散歩したい」

ここからは少し遠いからタクシーに乗らなきゃいけないけど、行きたい所はそこだった。



「じゃあ行くか」

こんなワガママもダメって言わないなんて優しすぎる。


フィフスアベニューは買い物をするにはちょっと高くて、本当に特別な時しか行かないけど、綺麗なものを見て刺激をもらうと気分が晴れる。



「綺麗…」


ディスプレイに飾られた宝石や洋服を見て、これを着けるなら髪はこうしてメイクはこうしてとか考えるのがすっごく楽しい


15分くらいしか歩いてないのに気分転換になって、緊張がほぐれたせいか空腹を感じた。

「お腹空いた」

「何食いたい?」

「トマトの味がするもの」

「じゃイタリアンな」



すぐに捕まったタクシーに乗り込んで、イタリアンって青峰君が伝えるとそれほど離れてない、綺麗だけどカジュアルなイタリアンで降ろしてくれた。



そういえば日本の最後の夕食もイタリアンだった。

初恋祝い…

寝落ちなんて盛大にしくじったけど今も一緒にご飯してますって心の中で二人に報告した

「何笑ってんだ?」

「え?内緒」

「内緒にするの下手なくせに内緒作るなよ」

「そんなことないもん。ちゃんと守秘義務っていうのは守れるよ」

「それは仕事だろ?」

安心できる相手だとたまに口を滑らすけど、仕事とか距離を取ってる相手だとそういうことは絶対ない。

やっぱり緊張感がないのかな?

でも青峰君の場合はあたしをドキドキさせて追い込んでくるから、たまたま口が暴走してるだけだと思う。

ドキドキするけど嫌な緊張感は一切感じないのが青峰君。
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