第22章 葬儀と日常生活へ
「となりいい?」
「あれ?おまえ、誰だってばよ」
傾ける顔が、
キョトンとしている。
「私、花奏って言う……の」
なんて、綺麗なんだろう。目が透き通る天色のビー玉みたいな男の子は、頬に猫のような3本のあざがあった。
私は彼を知っている。
名前を知っている。
九尾の封印時、
私は住民を避難させていた。
だから、知っているのだ。
この少年の秘密を。
「へーー。そっか!かわいいな、おまえ!オレ、うずまきナルトって言うんだ、よろしくな」
ニカっと歯を見せて、
ナルトという少年は手を差し伸べて、笑った。
「うん。よろしく」
それは太陽みたいで、
釣られて、私も笑っていた。
「あーー、めんどくせー」
私とナルト君の後ろの席に
男の子がダルそうに歩いてきた。
「おはよう」
振り返って、挨拶してみた。
「……あ? おまえ、だれ?」
オールバックの髪型に、後ろで1つ縛りの少年は、私を見て、薄い目で、少し黙った。
「…知らねーし。おまえ新顔か?」
「ああ、うん。私花奏って言うの。今日から交換留学で来たんだ。だから、これからよろしくね。ねえ、あなた名前は?」
「オレか?奈良シカマルって名だ。よろしくな」
「な、奈良?」
「ああ。あーあ、朝からダルいぜ、まったく…」
奈良シカマルという少年は、大きな欠伸をしながら、真後ろに座った。
奈良一族……。
私は彼の名前を聞いた瞬間、身体に緊張が走る。奈良家といえば名家だ。奈良シカク上忍とは、中忍時、フォーマンセルでお世話になった。超がつく先輩である。
「な、奈良君、よろしくね」
私は気を取り直し、
笑顔で伝えた。
「ああ、シカマルでいいぜ」
そうニヤリと口角を上げた。
シカマルは近くで見ると、顔が整っている。きっとこの少年もモテるだろうなと思った。
「うん。ありがとう」と私も笑顔で返した。
しかし。まさか。
奈良シカク上忍の御子息がいるなんて、
思わない。
子供さんができたと
話は聞いていたが、このクラスだったとは。
粗相がないように気をつけなければ。
するとドシドシと
重たい足音が近づいてくる。