第22章 葬儀と日常生活へ
私はさっそく、洗礼を受けた。
「ちょっとまて、おまえェ!」
ドアの前に、
大きな男の子が立ちはだかる。
サスケ君は通したが、
私は通さない。なんでだ。
「どいてよ」
イジメだ。これはイジメだ。
「おまえ、見たことねェなぁ! だれだよ」
訝しげな顔つきで、男の子はフードを被り、喋ると八重歯が目立つ。小さな足をドアにかけて、通せん坊している。
なんて悪いヤツだ。
「私、花奏っていうの。今日から交換留学で他里から来たの」
と、いう設定にしよう。
私は平然と嘘を言うと、
目の前の男の子は、疑目に変わる。
「はあ? 先生昨日、そんなこと言ってなかったぜ。知らねーし。なぁーヒナタ?」
「えっ…」
ビクッと突然振られたから、教室の端の席で、オドオド焦り出す女の子。そりゃいきなり振られたら、困るよね。
「う、うん。でも、でも、その子が、そう言うなら、そうかな…とか」
「はあぁぁぁ!?」
威圧感満載で返した男の子は、怒り目だ。ヒナタという女の子は、さらに縮こまってしまう。
「キバ、うるさいぞ。そして邪魔だ」
スッと、通せん坊した足をどかし、横を通り抜けた男の子。
黒い眼鏡に、口もとまで隠した服を着ている。背後から虫が数匹飛んでいた。
「あぁぁ!?シノ、今オレに向かって、うるさいって言ったか?」
蟲を引き連れて歩く背中を、キバという少年は追いかける。
「ああ。うるさいと言った。そして邪魔だとも言った」
「はぁぁぁぁあ!?」
口喧嘩に、なってしまった……。
どうしよう。
しかし。
もしかして、シノという少年は、私を助けてくれたのかもしれない。
私は通れるように
なったのだから。
ドアの障害物(?)が、なくなり、
私はやっと教室の中へと
入ることが出来た。
サスケ君を探した。
すると、真ん中の席で
自習勉強している。