第22章 葬儀と日常生活へ
ちなみに今日の売り上げは半分は店。
半分は木ノ葉隠れ里に入る。
高い酒を注文すればするほど儲かる。
さらに、店側から任務の依頼も入るようになり、ウィンウィンなのだ。
「花奏、こっちはドンペリだ」
タバコを吹かす体格の良い漢が
私を呼んだ。
「アスマさんの為ですもの♡」
「今日はカカシに勝たねーとなぁ。お前さんの頑張りで1位になれるかもしれない。頼んだぞ」
「…は、…はい♡」
可愛らしいお客様の頭を、アスマは撫でた。ほぼ同時だった。店の奥のキッチンから、冷蔵庫を強く閉めた音が聞こえたのは。
お客様には聞こえないが、
私には聞こえる。
超絶に……怒ってる。
「紅、冷蔵庫が壊れるよ?」
そぅっと、中に入ると、紅が不機嫌でイラついた様子でフルーツの盛り合わせを作っていた。
「わかってるわよ。あー、もう。この任務好きじゃないわ。この前の方が面白かったわ。やっぱり自分が表に出たいわね」
はぁ……と、
大きくため息を吐いた。
「売人さえ見つけたら、この仕事は終わるのに」と紅。悶々としている。
今日は暗部と上忍の
合同任務だ。
「んー、でもさ、紅は怪我してないし、変幻して出たらいいのに」
私はドンペリのボトルを持ち、
グラスを2つ掴んだ。
「したいのは山々なんだけど、明日から別の任務もあるのよ。だからチャクラは温存しておきたいのよ」
紅はフルーツ盛り合わせを完成させると、カカシのテーブルへ運んだ。相変わらず楽しそうなカカシとお客様の席。横目でどうしても見てしまう。
任務だ。でも、イヤだ。それでも、
暗殺の任務より、心は楽であった。
「おまたせしました。ドンペリでございます」
私はアスマのテーブルに持って行くと、
背中から声。少し離れた場所に移った。
「花奏先輩、変なヤツいます。こちらへ」
テンゾウから声をかけられ、
すぐにそのテーブルへ向かった。
「うへへへへ…テンゾウちゃん、どこー??」
端のテーブルでは、
テンゾウと飲んでいた女性がいた。
様子がおかしい。
ちなみにテンゾウは未成年だ。
ジュースを飲んでる。
「お客さま、大丈夫ですか?」
跪いて、酔い潰れた女性の顔を覗いた。笑っているが、瞳孔が開く。長袖をまくり上げた。腕には注射痕が何個もあった。