第22章 葬儀と日常生活へ
「え??もう冗談言ってないで、行こう?みんな待ってんだよね?」
カカシなのにカカシじゃないみたいで、
変な気分だ。
「ダーメ。いーから、やれよ。ほら」
顔を傾けた。
タバコの香りと香水の匂いが近づく。
頭がクラクラした。
「いま?え、だって横から丸見えだよ?」
たぶん赤面してる。顔が熱い。
「あと、1秒。オレ待たないから」
う"……
暴君。意地悪。
遅れたくて、遅れたんじゃないのに。
「いじわる」
口を尖らせて、
カカシの頬に触った。
「カカシ、でもさ、凄く綺麗だね。ホストでもやっていけそう。格好良くてビックリしちゃった」
私はいつもと違う雰囲気に、
流されそうだった。
「オレはね、変装も得意なのよ」
満足気に笑うカカシの唇に、そっと合わせた。ゆっくり歯烈を舐めて、そのまま舌を愛撫した。
カカシが格好良すぎて
クラクラしてしまう。
反則だよ。
「…ん」
私が、スーツの逞しい背中に手をかけた途端、
力がかかる。
「……花奏、本気出すなよ、バカ」
カカシは
徐々に私の身体を離した。
「…? カカシ?」
まだ
全然してない。
「……エッチなキスするなよ。このままやっちゃうのはマズイでしょ」
「!?し、してないよ」
「花奏が、一生懸命誘ってくれてるのは嬉しいけど、これから仕事でしょ?」
耳もとで吐かれた息は熱い。
目が欲で濡れる。
「ち、ちがう、だいたい罰だって」
全然聞いてないし!
カカシはクスクス笑って、
腕を引っ張り歩き出す。
「ほら、仕事」
手を握ったまま、カカシは奥へ進む。連れて行かれた場所は、真っ暗な路地裏の勝手口。
「え、こんなところから入るの?」
「ん? 暗部が入り口から
出入りしてちゃモロバレでしょ」
カカシに引っ張られて、私は、
裏口から店の中へ入った。