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幸福のレシピを貴方に。(食戟のソーマ)

第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?


「すまねぇな。ウチのアルジがポカやらかしたばかりに、災難だったなぁ」
長い髪を下ろし、シャン、と背筋を伸ばして歩く様は歴戦の兵といった風体で大変貫禄があるのだが、今日は、バツが悪そうにしていた。
この本丸の審神者から聞いて探しに来てくれたのは和泉守兼定だった。
「いやいや、此方が急な用向きで来た上事前に確認をしなかったのだし、非はこちらにもあるよ」
「えぇ、それに大事な茶会のお茶、駄目にしてしまいましたし、時間と、材料さえあれば喜んで作ります。」
「あいつらにそんな気を回さなくていい。ったく、妖怪お茶お化け共め。茶会は3日に一回お茶は一日5杯、上限1リットルだってのに、客人に託けて、コッソリ飲みやがって!」

この本丸の鶯丸、小狐丸、三日月宗近は 3度の飯よりお茶を所望 する程の無類のお茶好きらしく、常に茶を求め彷徨うらしく、彼らに見つかったら最後一日かけて煮出したヤカンの麦茶も、水出し緑茶も、コッソリ隠してた顆粒茶の素も、ものの数分で消えるらしい。
「脱水症状にならなくていいですね」「代わりに俺たちの飲む茶がない。いっそアイツら干乾びちまえばいいのにな」

ドスの効いた低い声に神菜は思わず乾いた笑みを零す。
チラリと隣を見ると歌仙兼定の目が輝いてる。
どうやら、3日に一回茶会を開かれてる事に感動を覚えているようだ。

我が本丸もやりたければ開催してもいいが、何せ茶会を開く時間も、茶菓子を用意する時間もない。
そして何より、台所で下手に準備をすると、燭台切光忠が手伝いたがる為だ。そして物を壊す事までが一連の流れだ。
正直言って3日に一回茶会を開く程の余裕は今現在無い。ビタ一文も
だから、お願いだから此方に訴えかけるような目で見つめてくれるな、歌仙兼定よ。



「あー、カネだあ!遊んでー♪」「遊べー!あれ?お客様?」

和泉守兼定の後ろを歩いてると、可愛らしい子供の声が前から響く。

「おお、チビさん方、うぉっと、ひっつくな。そうだぞぉ。アルジのお客さんだ。ちゃーあんと挨拶しろ」
浅葱色だんだらにひっつく様にして遊ぶ小さな影を少し困った様に、しながらも、声をかける。和泉守兼定の声は大層優しい。先程声と比べると天地ほどの差がある位に。

「「はーい」」


明るい返事と共に小さな影が此方に近づく
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