第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
「「・・・・・・・」」
サワラの異能によって繋がった先にたどり着いた。が、
「あちゃー、またお庭の風景が代わってたのかぁ、アヤさん家、定期的に模様替えするからなぁ」
サワラさんの瞬間移動は、本人が行った事のある場所に、門を繋げる能力らしい。
この能力の発動条件は本人が詳細にイメージ出来る場所らしく、風景が変わってるとうまく発動しないらしい。
そしてたどり着いた先は・・・・・
「「「・・・・・・・・」」」
その場にいた誰もが空いた口が塞がらないといった表情だ。
目の前には、暦の上ではそろそろ初夏に入るとはいえ、まだまだ寒い日が続く為片付けるべきか迷う、炬燵。その中に入り半纏を羽織った3振りの刀と若干所在無さげに炬燵に入り暖を取られているスーツ姿の男性。その四人(?)何故か湯呑を頭に被っていた。
因みに神菜と近侍は玄関前にいて被害を被ってない。
そして炬燵の台の上には茶菓子の代わりに、ここまで連れてきてくれたサワラさんが乗っている。涅槃を組んでるようなその姿勢及び場所、この上なく行儀が悪い。
「ハハハハ、イヤぁー。失敗失敗。まさか茶室に出るとは、こりゃ失敬。お二方、お怪我はないかな?」
首を横に振り怪我が無い事を伝える。炬燵を囲む四人の肩がワナワナと震えている。非常にマズイ事態に陥っている事が理解る。侍ってる歌仙の額に冷や汗が滲んでる。
「それにしても、んー。良いお茶だ。やはり玉露は人肌に限・・・・・ぐふぉっお!?」
姿勢を正して頭に乗っかっていたヤカンの蓋を開け匂いを嗅ぐ、実に呑気な様子だった。
次の瞬間、地獄絵図と化した。サワラの頭が四人の力でヤカンの中に詰め込まれた。
「き、貴様!!我々の束の間の癒やしの一時、茶会を台無しにしおって!!見ろ!この茶にまみれた私の毛並み!!せっかく主様が梳って頂いたのに!」
「畳も俺達の頭も茶塗れだな。ハッハッハ、いや笑ってる場合ではないな」
「ハッハッハ・・・イヤぁ、ハッハッハ。」
「呼び出しされて、まさかと思っていたが、よもや、人様の茶をぶちまけて現れるとは、殺・・・いや、再教育せねばな、性根叩き治してやる 」
神菜と近侍は、審神者がシリアルコードを伝え忘れ、出禁の政府役員が此処に来る事を聞きつけた近侍が迎えに来るまでその場で動けずにいたそうな。
