第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
「メレンゲはもう少し泡立てた方がいいですよ?具体的に言うと泡立て器を離して角が立つ位です。歌仙、果物は潰さないで、後でお鍋で煮るんだから。花婿様、そちらが終わりましたら卵黄をカスタード状になるまで混ぜていただけますか?」
「わかりました。」「この方が後々手間がなくて良くないかい?」「種ごとジャムにすると舌触りが悪いからだろう。笹風、出来たぞ」
電話を終え、審神者の執務室へと向うつもりだった神菜は何故か厨で料理をしていた。何故か。
電話を終えて歌仙が、どうしているか様子を見に行った際、
「あ、歌仙と花婿様と太郎太刀さま」
厨にはこの御三方が肩を寄せ合うように詰め寄り何かを見下ろしていた。その異様な光景に一大事かと思い、厨に入る。
「な、何故だ。小豆長光や燭台切殿の監修秘蔵レシピ通りに作ったのに」
「コレは発酵が足りていないのでは?」
「パンはパンでも、コイツはパンケーキだ。発酵させる必要はない。そもそもホットケーキミックスを使ったのだ、膨らまない訳が」
チラリと厨の見やすい所に置かれた開かれたレシピノート。
『ふわふわ、もっちりスフレパンケーキ。季節のフルーツを添えて』
どうやらおやつの準備をしていたらしい。パンケーキ、洋風の軽食感覚でツナマヨやレタスやトマトで食べても美味しいのだが。スフレパンケーキとなれば、やはりケーキの様にフルーツや飴細工などを乗せて華やかなスイーツとして出すのが定番だし魅力的だ。
写真のスフレパンケーキもホールケーキの様にフルーツたくさんで華やかで美味しそうだ。流石見目にうるさい伊達男監修の一品。
だが、三人が見下ろしている先にはテーブルに置かれた皿が数枚。
その上に乗った無数のパンケーキ、ソレはクレープの親戚か何かかと思う位ペッタンコなパンケーキ。
ホールケーキ位の高さまで積み上げられていた。
当社比で見てもちょっと無残だ。あーでもないこーでもないと井戸端会議してる三人の横を通り、パンケーキのタネの入っていたボウルや食材たちを見つける。
味は・・・・うん、流石市販のホットケーキミックス。そうそう不味くはならない。筈なのにうちの光忠はなぁ〜・・・ゴホン!
食材は・・・・牛乳はほとんど使い切ってる(・_・;)
うまく、作れるかな?
紐を拝借し 襷掛けを行い、調理器具を洗い始めた。
