第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
「あの、火守の刀自さまの後ろに隠れていた小さな貴方が立派になられて、見違えましたよ。子供の・・とりわけ女の成長というのはやはり早いものね」
ニコニコと微笑むこの女性。見た目こそ若く多く見積もっても二十代半ばにしか見えない快活で凛とした佇まい美女。実は1児の母にして刀剣男士の妻となられながらも今尚、審神者を務められ戦の最前線に立つ非常に稀有な存在である。
刀剣男士に見初められると、大体が神域に引き込まれ審神者業が困難になるのだが、この御仁の性格や気質故か刀剣男士達がそこまで苛烈な思想にならない故か兎に角、円満に審神者業を謳歌してるベテランさんだ。
因みに祖母の幼い頃から審神者をしているという噂もある。
「竹花姫様も、相変わらずお美しくいらされます」
少なくとも幼い頃からこの方を存じているがその当時とあまり変化がない様に思える。
「まぁ、私の本丸が、というか、政府のバグが凄いだけよ、うちのコンちゃん全然戻って来てないのに、こんな事で今回の任務大丈夫なのかしらね?」
数年前、政府の万年人員不足ととある国津神のお隠れにより政府のメインシステムに大々的なバグが生じてしまい各本丸間、政府間における次元移動の時間差補正システムが思う様に稼働してないという現状。
「その上、今回の任務での補佐役に一般人さん巻き込むのでしょう?こちらは何とかやっていけるし、正直、そこまでしてまで急ぐ必要はないと思うのよね?」
本丸内とはいえ、神域。霊力の少ない一般人が長時間生活するとなると身体的精神的に負担がかかる可能性も皆無とは言い切れない。
そんな 事よりするべき事あるだろが。と政府に対する憤りが言外から伝わる。
「勿論、竹花姫様の言い分も杞憂も重々に理解しております。ですが、正直申しますと、私の推薦する人間、基友人達の研修先として此方の本丸程相応しい場所がないのです。」
書類を取り出し竹花姫に渡す。