第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
声のする方を見ると、つい先程目の毒になると長期遠征に行かせた我が本丸屈指の問題児と見た目おんなじ、というか、本霊もおんなじ別本丸の千子村正が立っていた。
違うのは、この別本丸の村正は何年か前に政府が特注で仕立てる浴衣にしては法外なお値段のご衣装を身に纏ってる事だ。
特注と言う事もあり大変よく似合ってらっしゃる。別の意味と先程本丸で起こった事の印象もあり、直視出来ず、若干引き気味に男を見る。
私の様子に気づいた歌仙も、服の中に入った髭切風の刀剣妖精を取り出す事を中断して、私の視界を少し遮るようにして本丸の住民を見る。
「我々は政府直轄特例任務遂行本丸第235支部の者だ。本日はこちらの審神者殿と対談があって参った次第、案内をお願いしたいのだが」
「ホゥ、アナタ達が・・・・では、僭越ながらワタシがアルジの元に案内しましょう。ドウゾこちらへ。ソチラの、そろそろ離してあげなサイ」
神菜の肩の辺りでかくれんぼしてた刀剣妖精は声をかけられると千子村正の方に飛び移った。
「このおきゃく、しけてやがるです。かわりにおまえのさけくれです。」
「huhuhuいいですよ。今は日本号の所にありマス。好きなだけ持って行ってきなサイ。お菓子もあるはずです。」
「わかってるー」「あんたもスキね〜」
その言葉を聞き 歌仙の服の中に入り込んでいた刀剣妖精達は何処かへといそいそと向かっていった。
それも見届けると何処かの料亭の女将よろしく村正は三指立ててお辞儀をして私達の案内を買って出た。
とある一室の前まで来ると村正は襖をノックした。
おいおい、随分無粋な作法ではありませんか。と、ばかりに歌仙の顔に皺が寄る。
「アルジ、先刻話していたお客人がご到着されました。」
「えっ!?もうそんな時間!?どうし・・えっ!?あ、はい。・・・・ お通し下さい 」
「失礼します。お忙しい中お招き下さりありがとうございます。政府直轄特例任務遂行本丸第235支部の管理官並びに刀剣男士統括審神者をしております。水志神菜と申します。」
「まぁ、硬い挨拶ですこと。今、旦那様がお茶を入れにいってくれてるので、お顔を上げて、どうぞ楽になさって下さいな。私の可愛いお弟子さん?」
顔をあげると優しく快活な表情の女性がこちらに微笑みかけていた。
