
第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
時刻は夕方、日もだいぶ落ちてきて、夕飯には少し早いくらいの時間。その間に、神菜が指示と監視を行い、なんとか常人に振る舞える程度の体裁がとれる食事が準備できた。
準備の最中お客人が戻ってくる事は終ぞなく、今の時間になり此方に来た。
「それで、みんなでじゃんけんしたけど勝敗つかなくて、風呂場で、水遊びならぬお湯かけあいの大乱闘スマッシュスプラッシャーズしていた。と」
君達いくつ?とばかりに神菜の冷ややかな視線は畑の真ん中で正座させられてる三年生組に向けられていた。
無理もない。じゃんけん開始辺りから鶴丸も早々に髪だけ簡単に洗って、先に戻っていた。しっかりと風呂に入った妹が戻ると、自分より年上のお兄さんお姉さんが風呂場で水鉄砲片手に遊んでいたらしい。この水鉄砲。時の政府が開発中の刀装試作品で水圧がかなりやばいのだが。今時高校生達は何のその皆当初の目的を忘れ、ずぶ濡れ状態になった。
あまりに楽しげな様子に妹とそのお目付役が参加し出して白熱した戦いが繰り広げられたらしい。
戦いは、騒ぎを聞きつけ様子を見に来た粟田口の長兄と叔父が両チーム全員、大浴場の浴槽に放り込まれて、大穴粟田口コンビにアッサリ勝利を奪われ幕が閉じたそうな。
「夕飯の支度放っぽって大いに楽しんだようで何よりです。
勝利者には後で褒美を与えるとしましょう。」
些か毒のある言葉にしおしおと縮こまってるが、殊勝な姿勢がいつまで続くことやら。
正座を免除されてる二年生や今剣達も反省してるのか正座待機説教待ちの姿勢で座ってる。
いくつか助言というか、お小言を言いたいが実は、これから同僚の審神者の何人か研修先に適してるか確認しなければならないのだ。これから身支度をして行くとなると説教する時間すら惜しい。
「食事はできてるから適当に、大人しく、食べてて、下さいますよね?」
言外に、『これ以上、何か、余計な、私の手を煩わせる事をしたら如何なるか。わかる?』といったニュアンスが混じっており皆あかべこよろしく頷く。
「よろしい。鶴丸と大倶利伽羅。お弁当は私が後で用意しておくから先に食べててもらってて?少し身支度を済ませてくるから先出発の準備して待つように。」
「ああ、伝えておく。」
鶴丸は元気な返事をし、大倶利伽羅は無言で食事の配膳を始めるのを見届けて部屋に向かう。
