第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
出陣の見送りをして竜胆達のいる茶の間に向かう。
何やら賑やかな声を聞き、何事だろうと障子戸から覗き見る。
「はい、せーの。いーち、にーい。さんまるしいたけこんぺいとう」
紀ノ国が数え歌に合わせて四つのお手玉を巧みに操っている。
それを真似る様に理美が拙いながらも2つのお手玉を掌で動かす。
「おっ、うまいうまい。」
「ふむ、随分上達したなぁ」「みんな甘々過ぎっしょ?んもー理美ちん、そんなんじゃスターへの道は険しくってよ」「・・・・もも先輩何をしてるんすか?」
ぬいぐるみの両手をぶんぶん振り回したり高い高いしてるのを見て、叡山が問いかける。
「ブッチーの応援練習に付き合ってるの」 「素直に応援したらどうだ?」
人見知りの妹にしてはかなりのなつき度だ。竜胆に関しては膝に乗ってる辺り大変気に入られてる様だ。
「おかえり、お茶が無くなったから勝手に台所入らせてもらったよ」
振り返ると司瑛士がいた。お茶入りのポットを持っている。
「アキちゃんに頼んで良かったのに」
「折敷ならいま、台所でお菓子見繕ってくれてる。」
「というか、随分懐いてるね。何かしたの?」
「いや、特に何も、えっと、お客様・・・?が帰ってきた瞬間に欧米式挨拶をされそうになって、逃げてる内に俺たちの所に避難してきたらしくて、ごめん詳しくは」
そんなの来る予定ない筈とりあえず部屋に入る。妹が気付き竜胆の膝から降りて駆け寄ろうとして顔を引き攣らせた。あれ?
「理美、どうし・・・んぐ!?」
筋肉質でガタイが良く無駄に暑苦しく硬い胸板の質感。まさか
「fufufuお待ちシテましたよ?千子村正、修行より帰って参りました。新たな力見極めるには……そう、言わずともわかりマスよね?」
一昨日極修行に行かせた筈の本丸問題児筆頭の片割れが、神菜を閉じ込める様にして抱きしめてすりすりと頬擦りする。
「うぅー」「おやおや、どうされマシた?今、こうして親睦を深めてる最中ですので姫は、後ホド」
理美が村正の膝をポカポカ叩いている。
「おかえり、両腕を上げて、頭の後ろで組み、喋らず、顔も見せず。そのまま遠征行っておいで」
「おや、ツレない方ですネ。」
頬を撫でようとして来たので手加減なしで手を引っ叩く。おかしそうに微笑み、男は部屋を出ていく。
