第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
「揃っていますね?」
長谷部が叡山達に話した通り、この本丸にいる刀剣男士は80を超えている。これらは勿論、自分自身で鍛刀、ドロップ顕現させた者もいれば、政府から与えられたものも数振りいる。
時間遡行軍との戦いが長期化、またこちらの戦局が悪くなってるご時世。最近では審神者を務める者に政府が就任時に何振りか下賜される。しかしながら政府の下賜される刀剣男士は、戦力として乏しい者も多い。それを知らずに、容易く壊してしまう者も少なくはない。
「皆、揃っております。我が主サマ?」
「ふむ、随分と仰々しい事だな?」
「・・・・・・・」「命令をどうぞ。主様」
「どうぞ、ご随意に」「我等は刀。貴女の命とあらば何でも切ってご覧に入れましょう。」
この本丸でいうと、小狐丸、三日月宗近、大典太光世、白山吉光。一期一振そして現在近侍を務めるへし切長谷部がそれに分類される。
彼らは主として敬意を持って察してくれているが、表向きだけだ。
『主』と呼ぶ声に、慈しみや尊敬の念はなく、冷たい澱のようなものを感じる。当然といえば当然だ。
下手な主に使われてしまえば、彼らはいつ戦さ場で命を散らすともわからないのだ。
「第一部隊以外の編成を大々的に変えたいと思います。編成を読み上げます。まずこれから特別任務に赴く第二部隊から」
しかし、笑ったり、侮ったりはしてはいけない。
気を抜けば私がそれをしてしまう可能性があると、それを目や態度で示してくれてるのだ。
「部隊長・・・同田貫正国」
気を引き締めて朗々と読み上げた。
・・・・・・
出陣を頼んだ者は無事に目的地に着いただろうか?
「時に主、今日、彼らはどうするんだい?」
「えっ?」何の話だ?「確か今日帰ってくる予定でしたよね?」
歌仙や宗三に言われて思い出す。諸事情で本丸を留守にさせていたものが帰ってくるの、今日だわ。
「というか、お客様どうするのかな?お泊まりなら夕食豪勢に行きたいよね」この場にいる者は戦慄した。「おっ!さっすがみっちゃん良い事いうぜ!おっし!そうと決まったら美味い食材取りに行くとしようぜ。いくぜ!伽羅」「ふん。」
伊達組が山に向かうのを見送る。光忠が反論する隙を一切与えない太鼓鐘貞宗と大倶利伽羅。二人の息のあったコンビネーションに皆安堵の息をこぼした。
