第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
「あ、僕そろそろ。明日の支度しておかないと。悪いけどリッちゃんのこと見ててね?」
神菜達が厨の方へと向かってすぐ思い出した様に燭台切光忠が出て行ってしまい、一同、会話らしい会話をしなくなりリビングは人がいるのに閑散としていた。
元々、会話を楽しむ位親しい間柄という訳では無かったが、話題が無いとここまで皆沈黙するのか、とか
ここまでコミュ障患ってると社会に出た時皆苦労するだろうなぁ、あゝ、だから料理人何てコミュニケーション力不要の職を目指してんだ。とか余計な事を考えてしまう。
「ま、まぁ。時間が経てば機嫌も治るでしょ?お茶いる?」
「だといいけどよぉー。あ、因みに空だぞ?」
「ポットの湯も無くなってるな」
差し湯位置いてけよ。燭台切光忠よ。
何処かにお茶請け置いて無いかと手持ち無沙汰で周りをキョロキョロ見ていると、視界の端でちょこまか動く影を発見。
目線を追うも合いそうになると離れてしまう為追えない。
その影が何なのか何となくわかる。悪戯心が助け、自分の視界から逃れる為ある方向に向かうように仕向ける。
「っと!何だぁ、竜胆姉ちゃんになんかようかぁ?」
「!!!???」
大成功。
背中にタックルされた竜胆はそのまま理美の体をギュッと抱きしめる。
「んー、この年のガキの割に小ちゃいなぁ、ちゃんと飯食ってんのか?駄目だぞ好き嫌いした・・・うぶっ!?」
腹の辺りや脇の下を執拗に触りながら話していると容赦なく口元を手でペチン!と叩き、そのまま茶箪笥の隅に隠れる。
此方をジィーと見てる。まるで毛を逆立て威嚇する子猫のよう。
ジィーと見られてる司は困ったように手を振るも無反応。
こんな警戒心丸出し人見知り野性溢れる妹君を一人容赦なく置いていく辺り、ここの光忠は結構スパルタだと思う。
「よぉ!っと、チビ、そんなとこに居たら危ないだろう。
おっ!随分賑やかじゃないか!」
鶴丸国永がひょっこり顔を出す。皿には昼餉が乗っている。
それをテーブルに並べ、顔を上げたのち金色の目が此方を見てキョトンとする。
「はぁー。驚いた。アンタ俺に何処となく似てるなぁ!それでチビが気にしてたのか!」
司の側に座り髪や頬を触り得心が得たとばかりに頷いている。
どう返事をしたらいいか迷い、また小腹も空いていたので皆躊躇いなく箸をつけ撃沈した。
