第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
「お客様がいらしてるからね。少し豪勢に行こうかと思って、あ、そうだ。この間君が作ったって言っていたアレある?」
「??アレ?あぁアレの事かい?まだあるが」
「そう、それ入れていいですよ。」
神菜の一言に、白い髪に金色に輝く目をした儚げな雰囲気の男性は目を怪しく輝かせた。
「・・・・珍しいなぁ、君、食事に関してはそれなりに煩い人間だと思っていたが」
「ええ、そうですよ。でも余らせてしまうのもさすがに勿体無いと思うのよ。ので、この皿に乗ってる分だけ入れてください。出来れば全部」
と、出来上がった料理を乗せた皿を示す。
其れにまた男は怪しく目を光らせ何かを入れる。
「パスタ持ってきましたよー。この量だとソース作って絡めた方が早いんじゃないですかー?」
業務用の袋に包まれたパスタを抱えて、先ほどまで火加減を見てくれてた少年が顔を出す。
「それじゃあ、そうしましょうか。それ持ってリビングにいる人達に振る舞ってきて頂戴、お待たせするのも悪いから」
白い男は心得たとばかりに頷いて部屋を出る。
「先輩何入れたんすか?」
殻の瓶を見ながら叡山が問いかけてくる。
「んー?何だと思う。」
「いや、わかんねーから聞いてんすよ。」
「おいおい叡山、お前料理人だろうが」
「ビジネスにのめり込みすぎてんじゃない?」
叡山さんを他二人がからかう。二人を煩わしそうに見る叡山。
ギャアァァアアア!!!!????
リビングの方から首を締められた鳥の様な悲鳴が聞こえた。
悲鳴と言うより絶叫に近いその叫び声は明らかに知り合いの声だ。
そして元凶であろう先輩の方へと一同目を向ける。
「うーん何だろうね。実は私も原材料に間違いなく食材使ってた事以外何を作ったのか分からなくて、辛味の効いた香辛料らしいけど、不思議よねぇー唐辛子使ってないらしいのよ。まぁ、おしおきに丁度良いかと思って入れたんだけど予想以上の効能ね。全部入れて正解だったわ」
と、笑いながら黙々と調理を開始する先輩に二年生はこの人だけは怒らせまいと畏敬の念を覚えた。