第4章 ドキドキ!?宿泊研修。えっ!3年生だから参加しませんよ?
「火加減はどうですかー?」
「いい感じっす。出来ればもうちょい、強くしても良さそうだな」
「はいはーい。あっ、兼さん。兄弟に言って薪貰ってきて。」「おぅよ!」
台所に入ると既に作り始めてるらしい。
「よしっ、こんなもんか、にしてもアイツらおっせーな。買い物一つに何道草してやがんだ・・・って!先輩いたんすか!?」
「ん?あっ、おかえりなさーい」
「ごめんなさいね。お客様なのにご飯作らせて、ウチの釜戸使い勝手悪いでしょ」
「いや、そもそも釜戸がある家自体珍しいっすよ。」
「先輩が気にすること無いっスよ。コイツ面倒くさいこと好きっすから」「黙れチビ」「んだとゴラァああ!!?」
何処にいても二人は、それにしても、鍋のわりに麺が少ない気がする。
「パスタ足りるかしら?」「とりあえず、十人前作ってるっす」
「堀川さん。倉庫にパスタまだあったっけ?」
「多分、あるかとー。探してきますねー。あっ、兄弟丁度いいところに火加減見ててー」「なっ!?おいっ!?」
「ある・・・ゴホンっ!収穫した野菜を持ってきました。」
灰色がかった独特の色合いの髪をした男性が引き攣った笑みを浮かべてこちらに微笑む。丁寧な物腰でその辺でセールスマンしてそうな雰囲気なのだが、紫と白のツートンカラーのジャージを纏っている。
「ありがとうございます。使う野菜あるかな?」
「菜の花はパスタに使おうかと」「とれたてパスタに使うの勿体無い気がしますね」「芥子和えにでもするか。あ、弁当用にお米炊かないと、手伝えますか?」
手を胸にあてお辞儀をしようとして、一瞬止まり首を動かすだけで了承の意を示す。
「「「・・・・・・」」」
そこで二年生がこちらに目線を向けてるのに気づく。
「何?」「いや、思ってたより人が多いなと、」「お邪魔してからもう既に十人は違う人見てますよ。」「何人いるんですか?」
「え、うーん。何人いたっけ?」「現在、50人ほどです。所用で出ているものを合わせると80近い筈です」
「そういえばそうだったわ。最近ずいぶん増えたねー。」
(おい、80っていった?)(聞こえたわね)(ばっか、聞き間違えだろ?!)
何やらコソコソと話をしだす二年生達。本当なんだけどなぁ。
「戻ったぞー、っと、なんだ今日は偉く豪勢だなぁ。祝事か?」
増えた)
