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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第93章 〝私〟について(その1)


「両親のこと気にかけてくれて。誤解されそうになった時、○○さんが私とお母さんの事務所に行って説明してくれたり」
「必要ねえって言ったんだがな」
「そんなことなかったでしょ。○○さんが説明してくれなかったら大変だったんだから」

必死だっただろう。
こんなにいい人たちに迷惑をかけてしまうなんて。

「○○さんはとっっても優しくて、しっかりされていて、実の姉のように思ってます」

ありがとう、と返すのが正しいのかわからずに口角をあげて目を細めて――

「○○」

安室さんに静かに呼ばれて顔を上げると、無意識に顔が下を向いていたことに気がつく。

「大丈夫」

静かに微笑まれて――それがやけに胸に沁みて。

「そう! それです!」

突然の蘭さんの言葉に首を傾げた。

「え、なにが、ですか?」
「○○と安室さん、いつもそんな感じでした!」

そんな、感じとは?
と腑に落ちない部分はありつつ――
困った顔をしながら頬を掻いている安室さんを見ていると何故かくすぐったい気持ちになって。
多分それが、好きだったのだろうとどこか他人事のように思ったりして。

「あー、そろそろお酒無くなりそうですね」
「え? まだ冷蔵庫にいくつか」
「すみません、コンビニ行ってきますね」

○○も、と差し出された手。
戸惑いながらも頷いた私の手を絡めるように繋いで――

「他に必要なものがありましたらメッセージください」

引っ張られるようにして外に出た。


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