第1章 1
力が抜けて、崩れそうになると、快斗は私を抱き上げて2階へ上がる。そっとベッドに下ろしてまた優しくキスをした。
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「ん…………」
朝の日差しに目を覚ますと、もう見慣れた快斗の寝顔がそこにある。あれからまた一晩快斗に愛され、私は疲れて寝てしまった。
と言うかヤバい、今日は学校だ……
私は帰って準備をするため、ベッドを降りようとした。すると…
「きゃっ」
手を引っ張られ、ベッドに引き戻される。そして当然のように快斗は私にキスをする。
「ん……快斗…がっこ……」
「おはよ、あともう少しだけ…」
そう言いながらキスを止める雰囲気はない。結局時間ギリギリまで2人でいちゃついていた。
「あー、学校行きたくない」
なんて言う快斗をなだめて、私は一旦家に帰る。
学校に行くと、先に来ていた快斗が中森さんと話していた。
「ねー、快斗ーいーでしょー?」
「行かねーってば」
「えー、お願いー」
「白馬でも連れてけよ」
なんの話しだろう。私は楽しそうな2人を横目に席に着く。
「あっ、如月さんおはよう!」
「おはよう、中森さん」
「如月さんも説得してよー」
中森さんは手に2枚のチケットを持って、私の所へきた。
「?どうしたの?」
「この間ここのペアチケットが2枚当たったんだけど、カップル限定なんだー!すごく行きたいのに快斗がいってくれないのー」
それはとある大きなプール施設のチケットだった。ペアが2枚当たったということは全部で4人行けるわけだ。
「俺は青子のお子ちゃまな水着なんて興味ねぇよー」
「なんてこと言うのよ!!」
相変わらずカップルのように言い合う2人を見ていると、探が私たちの教室に入ってきた。
「随分楽しそうだね。」
「白馬くん!」
探の姿に中森さんが声を上げる。不思議そうな顔をしてる探にことの説明をしていると、中森さんは思いついたように言った。
「あっ!この4人で行けばいいのよ!」
「え?」
その言葉に私は思わず首を傾げる。
「だってちょうど男女ペアだし!ね?絶対行きたいの!」
そう言いながら私に詰寄る彼女の目は期待で溢れている。